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東大生も間違えた「共通テスト英語」超難問の中身 広い視野でテーマを掴むことで正解を導き出す

東洋経済オンライン / 2024年1月22日 14時0分

もちろん、この「振り返る」という単語の意味がわからなくても解ける問題ではあるのですが、難しいことには変わらないと思います。

「retrospective timing」は、文章中では「記憶から取得した情報に基づいて時間を推定する」と説明されています。

この日本語も難しいですが、英語だともっと難しく感じられます。そしてその前後で具体例として説明されていることを要約すると、「難しい図形を覚えるのにはすごく時間がかかったように感じられて、簡単な図形を覚えるのにはあまり時間がかからなかったように感じる」、ということですね。

つまり、「retrospective timing」は、「記憶したことを遡って考えて、どれくらいの時間がかかったのかを考えること」のようです。

さて、ここまで考えられると、答えがわかります。

「1 クラスメイトからのメッセージを待っている」は、別に過去の時間を思い出すわけではないから×です。

「2 母親の携帯番号を覚える」は、確かに具体例として「何かを暗記して、暗記した時間がどれくらいかかったのか」を考えるというものがあったので正解にしてしまいがちですが、「時間がどれくらいかかったのか」がテーマになっているので、×です。

「4 明日会議があることを思い出す」は、「思い出す」というポイントでこれも正解にしてしまいがちですが、時間とは関係ないことを思い出しているので×ですね。

正解は、「3 今日何時間働いたかを省みる」、これは「今日何時間働いたかを、取得した記憶を頼りにして思い出す」ということなので、正解になります。

いやあ、難しいですね。日本語であったとしても答えられない人が多かったのではないでしょうか? 日本語で説明しても難しいですが、これが英語で課されて、しかも短時間で解かなければならないことを考えると、難しいですよね。

テーマから逆算して答えを導く

ただしこの問題、ただ難しい問題だと言うわけではないのです。実は、簡単に答えを出す方法があります。

それは、文章ではなく、テーマから逆算して答えを出すというものです。

先ほどもご説明した通り、この文章のタイトルは「時間の認識」であり、これがテーマであることは推測できます。

そして流れとして、「どう時間を感知・認識するか?」「どんなふうに時間を測るのか?」についての方法の1つとして紹介されていたことが、「retrospective timing」でした。

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