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東大生も間違えた「共通テスト英語」超難問の中身 広い視野でテーマを掴むことで正解を導き出す

東洋経済オンライン / 2024年1月22日 14時0分

ということは、文章の説明なんて読まなくても、「時間をどう感知・認識するか」ということに触れられている選択肢以外は正解にはならないことがわかるはずです。

文章を読んでしまうと、その難しい単語や難しい説明のせいでわけがわからなくなってしまい、「どれだろう?」と答えが導き出せなくなってしまいがちです。

でも、冷静に文章全体を俯瞰して、「結局、この文章って何を伝えたいんだっけ?」という大枠のテーマさえわかっていれば、答えは簡単に出せるのでした。

極論で言ってしまえば、第2段落を読まないほうが、答えを出しやすい問題だったんです。

「きちんと丁寧に訳していかなきゃ!」と意識すればするほど、ドツボにハマる問題だったのです。「細かいところは読めてないけど、きっとこれだろう!」と選べば正解になる可能性が高い問題だったと言えます。

広い視野でテーマを掴めているか

東大生は、英文を細かく丁寧に読んでいくのが得意な人が多いです。それで時間内に解き終わるし、わからないところで時間をかけてしまうことも少ないからです。そのため、今回の問題もしっかりと第2段落を読んで答えを出している人がほとんどでした。

でも、解けた人に聞くと、「時間がなかったので、あまり第2段落を読まずに解いたら、正解だった」と言っていました。

外国人と話していて、相手の英語を全て聞き取らないと!と考えている人はほとんどいないと思います。英語の新聞や記事を読んでいるときも、一文一文を読むのではなく、大雑把に理解していく人が多いと思います。今回の共通テストも、それと同じで、広い視野でテーマを掴む読解ができるかどうかを問うためにこの問題を出題したのではないでしょうか。

西岡 壱誠:現役東大生・ドラゴン桜2編集担当

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