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33歳男性「リボ払いの無間地獄」に堕ちた残酷経緯 "ひょんなこと"から毎月30万円超の支払いに…

東洋経済オンライン / 2024年1月23日 8時30分

なぜ、人はリボ払いをしてしまうのか…(写真:shirosuna_m/PIXTA)

クレジットカードの毎月の返済額を一定額にできる、リボルビング払いという返済方法。利便性の一方で、利息が膨れ上がって返済に困るケースもあり、ネット上ではこの支払いを選択した者を「情弱」と揶揄する風潮も存在する。

確かに蓄財の観点では合理性に乏しい返済方法ではあるが、「よく知らずに使ってしまう」といった事例も存在する。そして、自分はしていなくても、パートナーやわが子がしないとも限らない……。また、周囲に相談できないことで、返済額が大きくなってしまう者もいる。それが現実だ。

そこで、本連載ではリボ払い当事者の金銭感覚を批判するのではなく、むしろ彼らに寄り添い、詳しく話を聞いてみたい。その結果、「なぜ、人はリボ払いをしてしまうのか?」を深く探れると思うからだ。

リボ払いの無間地獄に堕ちて…

「まさか、自分が多重債務者になるとは思ってもいなかったですね。一歩間違えたら破産寸前のところまで来ていたわけですから。でも、酒とタバコはやっても、ギャンブルには手を出さなかったのに、こんなにお金というのは足りなくなるものなんですね。そう考えると、私以外にもクレジットカード(以下、カード)で困っている人は、わざわざ周囲に言わないだけで、たくさんいると思いますよ」

【写真で見る】リボ地獄、実際の「請求」の様子

都内の広告代理店に勤務する佐々木和也さん(仮名・33歳)は現在、いつまでも終わらないリボルビング払い(以下、リボ払い)の無間地獄に堕ちている。

リボ払いとは「クレジットカードの利用金額や利用件数にかかわらず、あらかじめ設定した一定の金額を月々支払う方式」(一般社団法人日本クレジット協会ホームページから引用)である。通常の1回払いとは違って利息を支払わなければならず、カードの利用がない月でも支払いが発生してしまい、結果的に支払い総額が雪だるま式に増えていく方式だ。

「毎月、返済のためにとにかく現金が欲しかったので、大人数での飲み会のときは自分が先陣を切ってカードで支払って、みんなから現金を徴収していました。なぜそんなことをするかというと、現金を徴収して、それを自分の銀行口座に入れることで、返済日までに一時的に残高を増やすんです。そうしないと、リボ払いの返済(=引き落とし)に間に合わないんですよ。とはいえ、自分の場合は複数枚のカードでリボ払いをしているため、そこを乗り切っても1~2週間もすれば新たな引き落としがあるわけですが……」

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