1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

野球指導者が子どもに体罰してきた歴史的な経緯 「体罰と日本野球」が解き明かすその根深い背景

東洋経済オンライン / 2024年1月23日 11時50分

「体罰、暴力事件を起こした指導者の処分を厳しくするのには賛成ですが、社会規範に照らしてどこまで厳格にできるかは限界があるでしょう。今、選手は指導者に生殺与奪の権を握られていて、自分が部を辞めることは、スポーツ選手としてのキャリアを終わりにすることとほぼ同義になっています。

一部のチームでは、指導者は入部前はいい顔をするけども、入ったら地獄のような環境が待っている、でも辞められない、みたいな状況ですね。これが問題ではないかと思います。

そうではなくて、チームをやめても他のチームにすぐに参加できて活動が続けられる仕組みを作ったほうがいいのではないかと思います。そうすれば市場原理も働いて、パワハラ体質の指導者は淘汰されるでしょう。一度チームを選んだら終わりではなくて、何度でもチャンスがある仕組みを作るべきではないでしょうか」

本書は、野球が日本に伝来してから150年の歴史を簡潔に紹介している。その時系列で「体罰、暴力が広がった経緯」を説明していて、きわめてわかりやすい。野球指導者、関係者には精読を勧めたい。

広尾 晃:ライター

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください