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ポケモン似?爆売れ「パルワールド」色々ヤバい訳 発売から4日で600万本販売、ただ懸念もある

東洋経済オンライン / 2024年1月24日 12時10分

多くの人が遊べるような作りを意識

また、ポケモンのゲームは多くの人が遊べるような作りを意識している。最新作『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』ではオープンワールド形式になったが、広大な世界をうまく生かしているとはいえないし、バトルはいまだにコマンド選択式のレトロなRPGであり、最先端のゲームとは言いがたい。

テレビゲームは進歩の速いジャンルで、新しいものを作り出すことが評価されやすい。ゆえに挑戦的すぎる『パルワールド』を受け入れる人もいるわけだ。

とはいえ、『パルワールド』に気になる点がないわけではない。1つはいつ完成するのかという問題だ。

本作の前身にあたるゲーム『クラフトピア』は、2020年9月にリリースされてからいまだに開発途中である。発売から3年以上経っても未完成なのに、しかも後継作といえる『パルワールド』が出てしまったため、不評につながっている。

『パルワールド』もきちんとした完成形に持っていけなければ、中・長期的に否定的な意見が増える可能性がある。ましてやSNSに向けたバズコンテンツは瞬間的な速度ばかりを狙う傾向にあり、うまくアップデートを続けなければいまの熱狂が反転する可能性もあるだろう。

ポケモンをまねたことによる拒否感も

もう1つは、ポケモンをまねたことに対する拒否感だ。当然ながら、ポケモンのような生き物を銃で撃ったり、強制労働させたりすることを否定的に捉える人も存在する。

ポケモンにさまざまなタブーがあるのは、それがキャラクターコンテンツとして問題を呼ぶからである。『パルワールド』はそこにあえて飛び込んだわけで、話題性を得ると同時に反感も避けられないのである。

ともあれ、『パルワールド』が大きな話題になっていることは間違いない。そして、今度どう受け入れられていくかはアップデート次第である。単なる話題性だけのゲームであれば右肩下がりになり、そうではない作品になれれば単なるまねごとではなく『パルワールド』という独自作品として受け入れられるだろう。

渡邉 卓也:ゲームライター

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