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中免で乗れるハーレー新型「X350」ヒットの予感 日本向け市販車として過去最小排気量モデル

東洋経済オンライン / 2024年1月25日 12時35分

ハーレーダビッドソンの新型「X350」(撮影:三木宏章)

ハーレーダビッドソンといえば、バイク好きならずとも名前くらいはご存じのメーカーだろう。バイク乗りにとっては憧れの存在であり、高嶺の花というイメージも強い。

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そんなハーレーダビッドソンから普通自動二輪免許(中型免許)で乗れる400cc以下、さらに価格も70万円以内というモデルが登場した。それが2023年10月20日に発売された「X350」だ。今回は、そんなX350に乗る機会を得たので、その試乗レポートをお届けする。

【写真】ハーレーダビッドソンの新型「X350」のディテールをチェック。普通自動二輪免許で乗れる、70万円以下のバイク(90枚以上)

X350のファーストインプレッション

「これは、いい!」。エンジン着火時のフィーリングと、十分に音量が抑えられた排気音を感じつつ、軽いワイヤー引きのクラッチを握り、コツっと軽いタッチで1速にギアを踏み込む。右手のスロットルグリップをまわすと、「スルスル」と車体が前に進みだした。353ccの新設計エンジンと足つき性の良い車体、幅広ではない手前に引かれたコンチハンドルが、トラッカースタイルのポジションにマッチしている。排気量の少なさからパワー不足を懸念していた私にとって、拍子抜けするほどの充実した低速トルクも感じる。

これが「X350」に試乗した第一印象だ。そのままエンジン回転を上げていけば、総排気量353cc・360°クランクのエンジンから確かな鼓動感が伝わるが、ウルトラスムースに回転が上昇し、気がつけば11000rpmを軽く超える。「あれ?これハーレーダビッドソンだよな?」と、走行しながらタンクエンブレムをもう1度見直すほどに、今までのハーレーダビッドソンとはまったく違う世界観を持ったバイクだ。

市街地で軽くスロットルを開けていれば、低回転でのユーザビリティーも高い。とくに極低速域、具体的には時速10~20km/hでの安定感は抜群で、渋滞時に4輪車の後ろにつくような場面も苦にならない。時速10km/h、1速2000rpm+αの回転数でも意外なほどに粘りを感じるエンジンは、そのまま時速20km/hで3速2000rpmでも良好な低速走行特性を見せた。

速度を上げていくと50km/hで6速3200rpm、80km/hで5200rpm、100km/hで6速6400rpmと、快適なサウンドとともに軽やかな走りを披露してくれる(各回転はデジタルメーターでの目視)。

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