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「アッと驚く写真」には脳を活性化する効果がある 脳科学者が教える「脳が衰えない人」のプチ習慣

東洋経済オンライン / 2024年1月26日 17時0分

写真のいろいろなところから見える景色を想像すると、サードアイと言って物事を多方面から見るクセがつき、現状を正しく分析して判断する力が身につきます(写真:山梨勝弘/アフロ)

「成功する人とそうでない人の違いは、普段どんな写真を見るかでわかる」と脳科学者の西剛志さんは言います。これは大げさな例えではなく、ある特定の写真を見ることで脳は活性化し、それまで見えていなかった視点で物事が捉えられたりするというのです。たとえば、ある映像を見て感動したとき、人に会いたくなったり、アイディアが浮かんだり、やる気が上がったり、これまでの考え方や習慣を変えよう!と思ったことはなかったでしょうか。これらは視覚的な刺激を通して、脳が影響を受けたからです。

では、どんな写真を、どう見たら、脳が活性化し、「成功する人たちの脳に近づける」のでしょうか。本稿は、『脳科学者が考案 見るだけで自然に脳が鍛えられる35のすごい写真』より、一部抜粋・再構成のうえお届けします。

脳を鍛えるのに「年齢制限」はない!

「最近、物忘れが多くて記憶力が落ちてきた」

【写真】「おっ」と驚くような写真や、見たこともないような写真を見ると、集中力を高めるドーパミンが分泌される

「以前に比べてやる気がでなくなった」

「『アレよ、アレ、アレ』と、思い出せそうなのに、思い出せないことがよくある」

これらは、すべてうまくいかなくなる人たちのサインです。

脳は何もしないでいると、30代から老化がはじまり、気づけばどんどん老化が進んでいます。

私は脳科学者なので、「脳の老化を防ぐにはどうしたらいいのか?」という相談もよく受けます。

「成功する脳をつくる」、「老化を防ぐ」、そんなあらゆる要望に応えるべく、ある一つの脳活メソッドを考えました。

簡単で、すぐにできて、効果があって、楽しくて、続けられるものです。

「脳を鍛えるなんて、いまさら無理……」と思う方も多いでしょう。

しかし、近年「特定の写真を見ることで脳が鍛えられる」という研究が注目されています。

2020年にストックホルム大学のKristoffer N. T. Manssonらが、意識的に写真を見るだけで視覚野の灰白質や皮質の質量が増えることを報告しましたが、脳は刺激を受けると変化する「脳の可塑性」という性質があります。

またスペインの研究でも、脳はなんと90歳まで新しい神経細胞がつくられていることがわかっていて、40歳になっても、60歳になっても、90歳になっても、もちろん若い人でも、脳は鍛えられることが知られています。

2025年には高齢者の患者数が700万人、5人に1人に達すると推計されている認知症ですが、軽度認知障害(MCI)という認知症の入り口の段階で脳を鍛えれば、15〜40%程度は正常の認知機能に回復できるという報告もあります。

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