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リボ払いで「毎月30万返済」33歳が見た地獄の結末 最大8枚のクレカで借金、自己破産寸前まで達し…

東洋経済オンライン / 2024年1月28日 13時0分

毎月の返済額だけがどんどん増えていくのですが、一方で飲み会、セミナー、交流会への参加と、その後の私的な交流が増えることで仕事は順調に進んでいきました。営業職ゆえでしょうね。そうなると、今さらその頻度を減らすこともできないんです。

それに、幸か不幸か、それなりの会社に勤めていたため、カードの審査自体はすんなりと通るんですよ。だから、結果的にカードを8枚持っていたこともあります。そのうち、6枚はキャッシング機能が付帯されているのですが、1枚は利用可能額を限界突破したみたいで、ただただ毎月5000円のリボ払いを返済するだけのカードになっていました」

自転車操業から「綱渡り」な状態に…

ここまで来ると、仮にこれまでの金銭感覚を見直して、質素に生きようと思っても、リボ払いの無間地獄の真っ最中のため、毎月給料以上の返済が発生する。いよいよ、佐々木さんは綱渡りのような生活になった。

「前編でお話しした、飲み会を活用した金策(飲み会代を現金で集め、それを自身の銀行口座に入れてリボ払い返済を一時的に乗り切る)などもしていましたが、焼け石に水でしたね。返済(=引き落とし)のたびに現金がなくなっていたため、返済して利用可能額が復活したカードでキャッシングしまくって、別日にあるほかのカード支払いに備えていました。

その間、無一文で生活するわけにもいかないので、リボ払いの影響で徐々に利用可能額が減っていくカードの中から、まだ使えそうなカードを生活費に充てていました」

完全な多重債務者となった佐々木さん。カードの支払いのためにいろいろと危ない橋を渡った。以下、褒められない行為が続くが、本人も今では反省しているということで続きを読んでほしい。

「友達の誕生日プレゼントに『Nintendo Switch あつまれ どうぶつの森セット』をネットショッピングで購入したのですが、直前に友達がすでにSwitchを持っていることがわかったので、別のプレゼントを準備して、自分が買ったSwitchはメルカリで売ることにしたんです。すると、新品未開封ということもあって、自分が購入したときよりも、1万円くらい高く売れてしまって。

そして、メルカリの売り上げは現金にすることができるため、そこから現金を捻出するために、転売屋みたいな生活を始めます。売れそうなゲームをカードで購入しておいて、少しでも高く売っては現金に変えていました」

ここまでの話を聞いてきて、彼がまともに毎月返済できているとは思えないだろう。案の定、返済期限に現金を準備できず(転売屋家業も簡単にはいかず、利用可能額の限界に達するペースだけが早まったという)、支払いが遅れることも多々あったそうだ。そのたびに、カード会社から督促の電話やショートメッセージが入った。

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