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リボ払いで「毎月30万返済」33歳が見た地獄の結末 最大8枚のクレカで借金、自己破産寸前まで達し…

東洋経済オンライン / 2024年1月28日 13時0分

「何社ものカードの返済が遅れるたびに、徐々に信用がなくなっていき、新たにカードが作れなくなっていました。ただ、その頃には作れるカードのブランドも大体制覇していたので、もう契約できる会社もなかったのですが(笑)。

いよいよ、首が回らなくなってしまい、消費者金融にも手を出すのですが、これまでのカードの信用履歴と自分の年収【編中:消費者金融は年収などを基準に、その人の3分の1を超える貸し付けが原則禁止されている】の結果、借りられたのは20万〜30万円だったので焼け石に水でした」

佐々木さんが変わった理由は…

そんな佐々木さんも彼女との同棲を機に、これまでの生活との決別を図る。

「単純に一緒に住んでいるアパートに督促状が届いて、彼女に借金がバレるのが嫌だったので、LINEやYouTubeによく出てくる『平成○年生まれの人の借金が帳消しになる方法!』みたいな早口で捲し立てる広告をクリックして、弁護士に『任意整理』してもらうことにしたんです」

「任意整理」とは弁護士がカード会社と交渉し、毎月かかっている利息を減額してもらい、債務者が無理のない範囲で返済できる計画を立てて、3〜5年程度の長期の分割払いで支払う内容にリスケジュールしてもらうというものだ(広告でよくある「国が認めた借金をチャラにする方法!」はこのことを意味する)。

「任意整理で検索すると、これは4つある債務整理のうちのひとつであり、残りは『過払い金返還請求』『個人再生』『自己破産』ということを知りました。

当初は広告も胡散臭いので躊躇していたのですが、残された道が任意整理以外だと、自己破産しかないという事実に青ざめてしまい、すぐに弁護士にお願いしました。もう、ブラックリスト入りとかどうでもよかったんです」

こうして佐々木さんの毎月数十万円の返済額は毎月5万円程度になったが、その分カードは使用停止になり、また5年間は新たにカードを作れなくなった。

カードの負債額は300万円に膨れ上がって

このキャッシュレスの時代に佐々木さんは完全に現金派になったわけだが、それでも多重債務状態から抜け出し、毎月の返済額が減ったおかげで今は生活も気持ちもずいぶん楽になったという。

「でたらめなカードの使い方を10年近く続けて、リボ払いがどのぐらいになったのかはわかりませんが、後日弁護士から届いたカード会社との和解プランを見ると、すべてのカードの負債額は300万円に膨れ上がっていました……。これを2028年まで返済していく予定です」

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