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「服を捨てたらオシャレになった」アラ還男の変身 たくさん服を持っていてもおしゃれとは限らない

東洋経済オンライン / 2024年1月28日 7時20分

「服を捨てたらオシャレになった」アラ還男の変身

ロスジェネ世代で職歴ほぼなし。29歳で交通事故にあい、晩婚した夫はスキルス性胃がん(ステージ4)で闘病中。でも、私の人生はこんなにも楽しい。なぜなら、小さく暮らすコツを知っているから。

先が見えない時代でも、毎日を機嫌よく、好きなものにだけ囲まれたコンパクトライフを送る筆者の徒然日記。大好評の連載第7回です。

東京都港区在住です。

【写真で見る】変身後の様子はこちら!

と言うとかっこいいので、ついついドヤってしまいがちですが、実は立地は良いけれど古くてボロい、築50年以上の分譲マンションを安く買い、夫婦2人で暮らしています。

マンションの広さは30㎡弱、収納スペースもナシの、約12畳しかない小さな箱のような部屋ながら、居心地は上々です。その理由は、荷物が少ないから。特に洋服の量が少ない。訪ねてきた友人たちは一様に驚きます。

特に夫は私服の制服化に成功して、クローゼットをスッキリさせたうえに、洋服の管理の面倒くささと、日々のコーディネートのわずらわしさの断捨離にも成功しました。今回は我が家の小さなクローゼットと、61歳の夫の日々のコーディネートをご紹介します。

たくさん服を持っていてもおしゃれとは限らない

おしゃれをするためには、洋服をたくさん持っていないといけない。それ、間違いかもしれません。夫は洋服のほとんどを断捨離して毎日決まった服を着ることで、いつでも似合うファッションで過ごすようになり、おしゃれと言われることが多くなりました。

以前のエッセイでも書いたのですが、夫はもともと買い物が好きで捨てられないタイプ。ミニマリストとは正反対の、マキシマリストというやつです。独身時代は暮らしていたマンションの1部屋を衣装部屋にして、部屋にびっしりと洋服ダンスを並べ、30年以上前に買ったバブル時代のDCブランドの洋服すら、1着も捨てずに取っておくような人でした。

お付き合いしていた頃は、蛍光緑のエスパドリーユ、シワ加工されたおばちゃんっぽいブラウス、あんたが30歳若かったら似合うかもなというアロハシャツ、バブル時代に買ったのか絶妙なダサさを醸し出す脇のラインのシャツなど毎回奇妙な服を着てデートに現れ「この人大丈夫かなあ……」と私の心をざわつかせたものでした。

はりきってくれてるのが伝わってかわいいなと思うけど、まあダサかった。その頃の夫にとってのおしゃれとは「毎回違う服を着てデートに行くこと」だったのだろうと推察します。1980年代のバブル景気は消費を尊ぶ時代だったので、その頃青春を過ごした夫にとって、「服をたくさん所有していること=おしゃれ」というのが価値観だったのでしょう。

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