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「67歳同士での再婚」反対押し切った2人のその後 「派手な妻」「経営者の夫」は遺産相続で揉めたが…

東洋経済オンライン / 2024年1月28日 13時10分

文子さんは財産を巡る紛争に遭う運命にあるらしい。5年後には実父が他界して妹との相続争いが勃発。さらには実母も亡くなって争いが続いてしまった。

男性からは嫌われることばかり書いたプロフィール

「ようやく終わったのが64歳のときです。さっぱりして幸せだけど、私の人生に足りないのは結婚だけだと思いました。前夫はすぐに倒れてしまったので、実質的な結婚生活を知らずにいたのです」

ただし、また我慢をして共同生活をするつもりはない。結婚相談所でのプロフィールには自分の趣味嗜好をはっきり書き、それでも相手が見つからなかったらさっぱりあきらめるつもりだった。

「一般的な男性からは嫌われることばかり書きました。ヨーロッパで10年過ごし、今でもフランス料理やイタリア料理が好きなこと、たまには一人で居酒屋にも行くこと、趣味で芝居を習っていることなどです。嫌なものは嫌だとハッキリ言う性格なので、興味のない相手の気を持たせたりはしないとも書きました。写真も派手で可愛いものにしましたよ。多くの男性に好かれるような慎ましい雰囲気ではまったくありません」

そんな文子さんは自分から徹さんにお見合いを申し込んだ。その理由は、工場経営者である徹さんの年収が「1000万円以上」と書いてあったから、ではない。

「写真がボーっとしたおじさん風だったからです(笑)。高校を卒業してからずっと工場で働いているのもいいです」

前夫は隠し子を作るほどの遊び人だった文子さん。自分は派手に見えるけれど人間関係でいい加減なことはしたくない。再婚相手にも「真面目なこと」を望んでいたのだ。そして、2017年の夏にお見合いをした。といっても、仲人が同席するわけではなく、結婚相談所に指定された場所で待ち合わせてお茶をする現代的なお見合いである。

「会ってみたら爽やかな雰囲気だし、明るくて誠実そう。真剣交際に進むまでは食事に行ってはいけないルールなのですが、私は徹さんがすごくいいなと思ったので夕食に行ったんです。お酒を飲めない徹さんはお酒の場に慣れていないのも好印象でした。帰りがけにサヨナラをしても振り向こうともしない。いろいろ知らないんだ~、田舎っぽい!と好きになりました」

独特の表現で徹さんを愛でる文子さん。徹さんのほうはどのような経緯で再婚の場に臨んだのだろうか。話を振ると、意外なほどの勢いで話し始めた。おしゃべり好きなのは似たもの夫婦なのかもしれない。

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