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トヨタ「プリウス」発売1年、求めた姿との乖離 運転したときの強烈な違和感に是非を問いたい

東洋経済オンライン / 2024年1月30日 12時10分

2023年1月10日のフルモデルチェンジでシリーズパラレルハイブリッド車(HEV)、2023年3月1日にはプラグインハイブリッド車(PHEV)を発売し、新型となる5代目となったトヨタのプリウス(写真:トヨタ自動車)

世界初の量産ハイブリッド車(HV)として、世界のHVを先導してきたトヨタ「プリウス」が、2023年1月にフルモデルチェンジして5代目となった。

【写真で見る】発売から1年が経過、トヨタ新型「プリウス」。2023-2024 日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞と、本来あるべき姿との乖離

HVとPHEVの販売状況

プリウスには、3代目から事前に充電しておくことでモーター走行が一定距離可能になるプラグインハイブリッド車(PHV、5代目からはPHEVと変更)が加わり、新型にも設定されている。だが、その発売はHVに遅れて3月からとなり、新型プリウスのHVとPHEVの販売比率は、およそ9:1とトヨタ広報は述べる。

新型プリウスについては、昨年1月が発売月であったため、同月の販売台数は3214台で、19位という販売成績であったと、一般社団法人日本自動車販売協会連合会の乗用車ブランド通称名別順位に記されている。しかし、翌2月には7600台以上を売って10位に躍進し、3月は順位こそ11位に落としたが、販売台数は9861台となって1万台に迫った。そして6月に1万1000台超を達成する。

初代プリウスは、1997年12月に発売された。以後、25年にわたりプリウスはHVの象徴的存在として市場を牽引してきた。車名の意味は、「~に先駆けて」である。新型プリウスも、HV先駆者として販売に底堅さが感じられる。

前型の4代目は、斬新な外観の造形により当初は好みがわかれた。そこで2018年のマイナーチェンジを機に、外観がより普遍的な造形となり、2019年は1月から好調な販売となった。

振り返ると、同年2月には1位の日産「ノート」に次いで2位となり、その際の販売台数は1万1867台である。翌3月には1万5000台を超え、4~7月まで1位となって、いずれも1万台を超える販売台数であった。その好調さは衰えず、1~12月の年間販売で1位となり、その販売台数は12万5587台を数え、月平均すれば1万台超であったことになる。

プリウスが販売1位になれない理由

前型当初の造形に対する好みの差の影響をかえりみ、新型プリウスは「一目ぼれするデザイン」を目指した。開発当初は、あたかもタクシーのような普遍的HVにしてもいいのではないかと豊田章男社長(当時)の言葉があったようだが、開発陣は、愛車を目指したと語る。そしてスポーツカーやスペシャリティカーかと思わせる印象深い外観がなによりの特徴となった。

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