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「親の介護で新卒入社を断念」抱え続けるモヤモヤ 過去にとらわれずに、今を生きることが大切だ

東洋経済オンライン / 2024年1月31日 11時40分

親の介護で新卒入社を断念し、現在もモヤモヤを抱えている相談者。安井さんの回答は。※写真はイメージです(写真: mits / PIXTA)

→安井さんへのキャリア相談は、こちらまでお送りください。

初めまして。現在、25歳の会社員です。どう気持ちを消化して、キャリアを積み重ねていくか、迷いがあるのでご相談させてください。

私は大学卒業直前に親の介護が重なり、新卒入社を断念しました。その後、アルバイト期間などを経て、最近ありがたいことに正社員として働かせていただくことができました。

しかし、客先常駐といったいわゆる「派遣」のような業務形態のため、今後のキャリア形成に不安があり、介護がなければ新卒入社できていたのにな、とタラレバ思考になってしまいます。このモヤモヤした気持ちをどう消化したらよいか、ご意見いただきたいです。

匿名希望 会社員

変えることのできない過去に悩んでしまう

変えることのできない過去について、あれこれ悩むのではなく、これから変えることのできる将来に自分自身のエネルギーを費やす。まずはこれが大切です。

過去をいつまでも引きずり、将来を過去の延長でしか考えられないような人生を生きるのか、それとも過去の延長線上にない輝ける将来を自ら切り開いていくのか、です。

人間誰しも、何かしらの制約を人生に持っているものです。

もっと健康だったら、もっと時間があれば、もっと育児の負担が減れば、もっといい大学を出ていれば、親にコネがあったら、など。

それを制約と考え、いつまでも「言い訳」に使ってしまうのか、それともそれを「所与の前提」として、その範囲でできるかぎりの工夫や努力をするのか。

そのスタンスの違いが、将来の人生を大きく変えるのです。

人生や就職や仕事において、「自分はうまくいっていない」と考えているヒトは、その分野で成功していると思われるヒトにはなんの制約条件もないと思いがちで、自分だけが制約条件があり、割を食っている、と考えがちです。

しかしながら、そんなことはなく、誰もが何かしらの弱みや制約条件などを抱え、その中で工夫し、努力をしているのです。

表面上はうまくいっている様子でも、その背景はさまざまであり、すべて好条件が揃っているなんてヒトはいません。

それでもうまくいくヒトと、そうでないヒトの違いは先ほど述べた通り、自分の過去や現在の状況を言い訳に使って後ろ向きに生きてきたのか、それとも将来を変えるべく、前向きに生きてきたのかの違いです。

ようは積極的で主体的な人生を生きているのか否かの違いです。

ご相談者さんの場合、スタートは介護などもありアルバイトしかできず、という話ですが、現在は正社員として仕事をされています。

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