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「親の介護で新卒入社を断念」抱え続けるモヤモヤ 過去にとらわれずに、今を生きることが大切だ

東洋経済オンライン / 2024年1月31日 11時40分

したがって親の介護ということは、新卒時点での制約条件ではあったものの、現在においてそのこと自体は制約条件ではなくなっているハズです。

いつまでも言い訳に使ってはいけない

つまり、いつまでも言い訳に使うべきものではない、ということです。
過去は過去。現在と将来とは別のものです。

今ここでその悪循環を断ち切らないと、この先の人生においても何かうまくいかないときに介護を言い訳に使ってしまう可能性が高いです。

介護という過去の制約条件を、いつまでもできないこと、やらないことの免罪符に今後も使ってしまう可能性が高い、ということです。

そしてそれが挑戦しない、うまくいかないことの理由や言い訳として、自分自身を納得させるようなことになりかねません。

それではいつまでも自分を変えることはできません。

かわいそうな自分にいつまでも酔い、やらないこと、できないことの理由にしてはいけません。

大切なのは変えられない過去についていつまでも悩むよりも、将来をいかに過去の延長線上ではない人生にしていくかを考えることです。

過去をいつまでも引きずるというのは、将来を過去の延長線上でしか考えられないということであり、そこに夢はありません。

そうではなく、自分にとってのベストな将来や、自分が理想とする人生に少しでも近づけるように工夫し、努力し、注力することで将来はいくらでも変えられるのです。

ご相談者さんは現在仕事をされていますから、まずはそこからいかに実績を作るか、です。

頂戴した相談を拝見するに、ご相談者さんの場合は、現時点においては職業上の選択肢は多くはないものと思われます。

そのようなケースでは、今の職場や仕事に対して不満を言う前に、今の仕事で誰からも評価されるような実績をまずは出したほうがよいでしょう。

目先の事をキチンとできないヒトは、転職などで環境だけ変えても絶対に成功はできません。

どんな仕事でも、何かしらの実績を出せるヒトが強いのです。

そしてそういった実績の積み重ねが、自分にとってのスキルや経験となり、将来の道筋を切り開く武器となるのです。

現在のご相談者さんの状況で「将来が不安だから」という理由でほかの仕事を探しても、そしてうまく探せたとしても、また同じ不安や悩みを抱えることになります。

なぜならば職業上の誇れる実績がまだ何もない状況だからです。

そのような状況では、自分自身に対する自信もないでしょうから、いつまでも将来に対する不安は消えませんし、何よりも他人から評価されるということにはつながりません。

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