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「3大ハッピーホルモン」が多い人がしている習慣 医師が教える「人に優しい人が受けるメリット」

東洋経済オンライン / 2024年2月2日 16時30分

人に優しくできる人は、損をする?得をする?(写真:maroke/PIXTA)

あなたは、自分のことを「優しい人」だと思いますか? 

人に優しくすると、自分の気持も良くなります。それによって脳内にセロトニンなどの神経伝達物質が分泌されて、心身にいい影響が生まれることが科学的に明らかになっています。

しかし、世の中全体がギスギスとしていますから、どうしても自分のことを優先して考えるようになり、周囲の人を慮るような精神的なゆとりを見失いがちです。

こんな時代だからこそ、「優しさとは何か?」を考えることで、その意義を見つめ直す必要があるかもしれません。精神科医である和田秀樹氏の新刊『なぜか人生がうまくいく「優しい人」の科学』をもとに、優しさの意味と意義を3回に渡り解説します(今回は1回目)。

人に優しくすると自分が損する?

人には優しくありたいと思っていても、そんな気持ちが失せることもあります。日常的に最も多いのが、人に親切にしたら、相手の反応が思ったほど良くなかった……というケースです。次のような経験は、誰にでもあるのではないでしょうか?

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・電車でお年寄りの人に席を譲ったら、当たり前のような顔をされた

・苦労して頼まれたことをやってあげたのに、相手はあまり喜んでいない

・困っている後輩の仕事を手伝ってあげても、感謝の気持ちが薄い

一度でもこんな思いをすると、後味が悪いだけでなく、相手に対する気遣いを後悔する気持ちが生まれます。人に優しくできない人の多くは、こうした経験がベースになっていることが少なくありません。

自分が相手に優しくしても、相手は何もしてくれなかったり、「ありがとう」の一言すらない……というのは、意外によくあることです。そんなことが続くと、いつの間にか「人に優しくしても、自分が損するだけだな」と思うようになります。

自分が損をすると思ってしまうと、人が困っていても「見て見ぬふり」をしたり、「気づかぬふり」を装って、そうした場面を避けるようになるのです。

優しさの見返りを求めてしまう

自分が嫌な思いをしないために、できるだけ無関心な態度を取っていると、「あの人は冷たい人だ」と言われるようになります。自分を守るために、面倒なことを避け続けているだけで、周囲の人の目には「あの人は優しくない人だ」と映ってしまうのです。

なぜ、こんな矛盾したことが起こるのでしょうか? それは自分では意識していなくても、人に優しくすることに、何らかの「見返り」を求めていることに理由があります。

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