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絶不調だった「バーガーキング」が急回復した理由 2019年に大量閉店も、コロナ禍を追い風にした

東洋経済オンライン / 2024年2月3日 11時20分

ここ最近好調なバーガーキング。その理由はどこにあるのでしょうか?(編集部撮影)

バーガーキングはコロナ禍で逆転したのか

「バーガーキングは逆転したな」

【写真で見る】バーガーキングのワッパー

個人的な話だが、コロナ禍になってから、さまざまなところに歩いて出向くことが増えた。2020年の初頭は電車に乗りたくないという理由だったが、そのうち健康になるからと思って徒歩が習慣になった。現在でも5kmくらいだったら歩く。

そして、歩くと、タクシーや電車で移動していたときに見えなかった飲食店に気づく。コロナ禍のときは、人との接触がないフードデリバリーが大流行した。あるいは、1人で入店でき、黙食が可能な店が求められた。そこで、これまで利用したことのなかった店やチェーンを経験した人たちが多かったはずだ。

さらに、これは言い訳なのだが、徒歩でかなりの距離を歩いているから、ファストフードを食べてもいいだろう、と気が緩む。運がいいことに私は、コロナ禍で体重の増加はなかったが、ファストフード店舗への訪問回数が増えた。その代表格がバーガーキングだ。

個人的に、私は四谷三丁目店によく行き、あとは赤坂見附店、信濃町、渋谷と続く。デリバリーが多く、店内客も個人が大半だ。注文はディスプレイ上で完結する。食していると、続々とデリバリーの配達員がやってきて商品を運んでいく。

そこで、まずはあくまで感覚的だが「バーガーキングは逆転したな」と思うようになった。なぜ逆転かというと、バーガーキングはコロナ禍前には、不調が伝えられ、もはや日本でのビジネスが成立しないのではないか、とすら言われていたのだ。それが現在では絶好調。

そこで当稿ではバーガーキングは実際に好調なのか。そして好調である施策の良さを述べる。そして、それはコロナ禍という社会的事象を利用した上手さがある。

もっとも施策だけで企業の巧拙を語るのは片手落ちだ。味の良さもあげなければいけない。たとえば私の家族はバーガーキングを好きな比率が高いが、セットの価格は安いものから高いものまであり、高価なセットはファストフードにしては美味でほかとは違う、という感想を抱いている。そこで同社の名誉のために、味の良さを前提としたうえでという意味で、お読みいただきたい。

バーガーキングの業績

ところでバーガーキングは日本では非上場企業であり、財務状況は同社のホームページ等で公告されていない。官報などで確認する必要がある。それで情報が歯抜けになるものの、近年の業績を見てみよう。

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