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絶不調だった「バーガーキング」が急回復した理由 2019年に大量閉店も、コロナ禍を追い風にした

東洋経済オンライン / 2024年2月3日 11時20分

<お客様より「店舗が近くに無い」の声や「近くにお店を作って欲しい」などの新規出店のご要望を多くいただいており、バーガーキング®ではお客様の声やご要望にすぐにお応えできないことに日々心を痛めておりました。
 上記のお客様の声やご要望について社内で会議を重ねた結果、お客様にバーガーキング® のお店の近くに引っ越していただくことで解決できないだろうか、と考えバーガーキング® 店舗の近隣のお部屋探しができる物件情報サイト「BK TOWN ROOM」をスタートすることにいたしました。>

もちろん私も野暮ではないので、これが冗談だとわかっている。ただ、それでもなお、笑って、そこまで人気なら、と店舗の訴求性をあげるのに成功している。

そして次に同社は大胆不敵なPRを行った。X(旧Twitter)でなんと「店舗を増やしたいのですが、物件探しに困っています。バーガーキングにぴったりの空き物件をぜひ紹介してください。実際に成約した場合には10万円差し上げます!」と投稿した。

可能ならこの投稿を読んでほしいが、返信は愛のあるコメントであふれている。もちろん例外はある。ただし、同社の熱烈なファンと店舗を作ろうとしている。

同社がどれだけ狙ったかは知らないが、ファンベースを強固なものとし、一緒に店舗を設立すればストーリーにもなるだろう。

また、これまた、どれほど同社が狙ったかは知らないが、この反応を分析することによって熱く希望する地域と、そうではない地域の差分も把握できるだろう。マスも重要だが、現時点で熱烈なファンを囲い込むことは常に正しい。

バーガーキングの再生は、コロナ禍をキッカケにしているものの、ファンベースとSNS戦略のあざやかな成功を示している。

坂口 孝則:調達・購買業務コンサルタント、講演家

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