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「傷つく言葉」の裏に隠された真実が自分を変える 「泣き虫」名門女子校の校長が語る"涙の効用"

東洋経済オンライン / 2024年2月4日 17時0分

しょっちゅう泣くので親に叱られ、どうしたらいいかわからず、また泣く。そんな子ども時代でした。

今でも思い出すのが、授業参観で泣いてしまった日のことです。小学3、4年生の頃でした。

先生にあてられ、母親にいいところを見せたくて一生懸命答えたのに、それが明らかに期待はずれの答えだったとわかったときです。先生の微妙な表情からそのことを読み取った瞬間、私は席でワッと泣きはじめました。

泣くのは悪くない

涙腺が特別弱いのは大人になっても変わりません。つらいときや苦しいとき、うれしいとき、感動したとき、いまだによく泣きます。

とくに、学校行事で生徒たちや卒業生たちの晴れ姿を見ると、ここまで苦労してがんばってきたのだなと思い、ジワッと涙がにじんでくるのです。涙もろさの克服は、私にとって長年の課題です。

しかし、涙の効用を実感しているのも事実です。

一時期、「涙活」という言葉が流行しましたが、涙を流すことで感情をコントロールしている側面もあるといいます。実際に、悲しいときもひとしきり泣いたら落ち着いて、「悲しむのはこれでおしまい」と思えるものです。

泣くという行為は、自分で感情を抑えられないときの“対症療法”なのかもしれません。しかし、心を癒やし、今を受け入れて進むために、あなどれない力を持っているようです。

大人になると、つい涙を我慢することも多くなりますよね。でも泣くことを許すのも、自分に対する優しさのひとつではないかと、泣き虫の私は感じています。

神垣 しおり:ノートルダム清心中・高等学校校長 NGOサラーム(パレスチナの女性を支援する会)代表

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