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半導体業界が「就活生」に硬軟自在の猛烈アピール 展示会には企業ブースツアーやグラドルが登場

東洋経済オンライン / 2024年2月5日 7時20分

ただ、「業界全体として長らく人を減らしてきたこともあり人材の年齢構成がいびつ。中途採用でなんとかしようとしてもそもそも人がいない」(前出の下村氏)というのが実情だ。

1990年頃には世界シェア約5割と栄華を誇ったニッポン半導体は長く凋落が続き現在のシェアは10%前後。1999年に19万人以上いた半導体メーカーの従業員数は、2022年には8.5万人にまで半減した。最先端半導体の国産化を目指すラピダスに集うエンジニアも、50代以上が大多数だという。

製造装置や材料メーカーは世界的な強みを保ったままだが、それでも関連人材が豊富にいるわけではない。だからこそ、業界として新卒からの人材確保に力を入れている。

下の表のように、半導体関連企業大手の新卒者採用数はここ数年増加傾向にある。

ただ、一般的な知名度が高くないBtoBの半導体関連企業にとって知名度向上は大きなテーマ。表には入っていないが、材料大手のレゾナックは昨年11月からテレビCMを放映。俳優の滝藤賢一氏が「日本の半導体が遅れている?そんな思い込みはもう捨てましょう」と呼びかける内容だ。

重要度を増す「給与のアピール」

給与など待遇面でのアピールも重要度を増している。TSMC熊本工場の大卒エンジニアの初任給が月28万円と、県内平均の月20万円弱より大幅に高いことが話題になった。

以下にランキングを掲載したように、この数年の業績拡大もあって半導体関連企業の年収は上がっている。国の支援も本格化する中で、人材確保や育成への取り組みもこれまで以上に求められることになりそうだ。

(※外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)

半導体関連企業の年収ランキング

石阪 友貴:東洋経済 記者

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