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窮地の国産「和紙原料」から誕生した菓子の正体 お菓子とお茶で地元産の楮(こうぞ)を支援

東洋経済オンライン / 2024年2月5日 12時0分

細川紙技術者協会では、7人の研修員が技術を学んでいる。和紙を取り巻く状況は厳しいようだ。

中野晴実さんは、「いまはペーパーレスの時代。こだわりがある人は和紙を買ってくれるけど、昔のように障子紙に使ったり、ふすまの下張りに使ったりなど、建築の際に使われることが少なくなってきている。そういう用途が少なくなってきているのも、難しさの一つ」と語った。

確かに、私が育った昭和の時代には、身近に障子やふすまがあった。今、マンションの我が家には、ふすまも障子もない。こうした需要の動向は、当然、和紙産業全体に影響する。

一方、手すき和紙の産地の中には、壁紙や内装に使うための和紙を開発する動きもあるそうだ。中野さんは、「もしかしたら、今まで気づいていない分野で新たな使い道があるかも」と話す。内田茜さんは、「私たちは気持ちだけは明るい。どうにかしなきゃ、という気持ちは皆もっているので、チャンスはあるのかな」と応じ、2人の研修員は笑顔を見せた。

河野 博子:ジャーナリスト

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