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若手の心をヘシ折る「陰湿フィードバック」3大NG 「アドバイス」のつもりが"パワハラ"になる理由

東洋経済オンライン / 2024年2月5日 9時0分

まずは「陰湿に聞こえているかもしれない」NGフィードバック3選を紹介します。

そして、それをどのように改善していくと良いのかを最後にお伝えします。

NGフィードバック①
「もうちょっと頑張れると思ったのに……」とボソッと言う

遠回しにネチネチと言っている印象になってしまい、どんな指摘をしたいのか本体の意図が伝わりません。

またボソッと言うことで変に本音感が出てしまうので、受け手としてはかなり陰湿感強めに見えています。

部下の落ち度や甘さは指摘しなければいけません。

が、1の甘えに対して、100の指摘をしてしまうと異常にモチベーションが下がってしまうので、指摘はモチベーションの上げ下げを見越してできると良いでしょう。

NGフィードバック②
「何でおれが怒ってるかわかる?」

これを言っているあなたが新卒社員だったときを思い出してほしいのですが、そもそも部下はあなたより仕事の経験が浅く、ゆえに仕事への解像度も低くなっています。

その中でミスしたこと自体がわかっていないことも多々あることをまず認識するのが大切です。

またこのフィードバックは相手に考えさせているようで、考えさせる対象が「個人の感情」となってしまっています。

これでは受け手はその後の指摘も正しく受け取れず、結果的に「陰湿」な印象だけが残ってしまいます。

NGフィードバック③
「経営者目線を持て、相手目線を持て」

これらは一見正しそうですが、いち社員にいきなり経営者の視点を持たせようとするのはかなり困難です。

人事コンサル的な視点で言いますと、どれだけ優秀な人材でも能力は飛び級していきません。

新入社員、プレイヤー、マネジメント層、事業部長、経営陣などそれぞれのレイヤーごとの視座と視野はひとつひとつステップアップしていくことでしか、身につかないと感じています。

フィードバックする相手の能力や所属するレイヤーに合ったフィードバックをしなければ、そのフィードバックは無駄になってしまいますし、受け手としてもかなり無茶振りをされた印象だけが残ってしまいます。

一見正しそうなのに、結局何ができるかわからず、嫌な感情しか残らない陰湿なフィードバックと受け取られてしまうかもしれません。

「パチンコ玉理論」を理解する

全てのフィードバックに共通してもっておくべきは、自身の影響力を客観的に理解した上で伝えるようにすることです。

私はこれを説明するために「パチンコ玉理論」というものをよく紹介しています。

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