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SMBC日興の次期社長が期す「失われた2年」の挽回 相場操縦事件の影響で野村や大和に後れを取る

東洋経済オンライン / 2024年2月5日 7時30分

勢いづく2社を尻目に、SMBC日興の懸念要素としてあるのが親会社であるSMFGとの関係だ。

SMFGは昨年3月に銀行や証券、カード、保険など個人向け金融サービスを一元化したアプリ「オリーブ」を投入し、利用者を急速に増やしている。ところが、オリーブで証券サービスを提供しているのはSMFGと提携したSBI証券だ。SMBC日興はオリーブの利用者拡大を享受できていない。

SMFGが2021年に資本業務提携したアメリカの大手証券ジェフリーズとは、SMBC日興の海外部門との連携が進んでいる。だが、テコ入れすべき営業部門での打開策が見えづらい。

「営業部門の改善は不退転で臨むが、V字回復は考えていない」と吉岡専務が述べるなど、懸念を払拭する術ははっきりしない。ただ近藤社長は「守りだけでなく攻めるということも必要。そのためには社長の一新が必要」と語った。次期社長に求められるのはまさに「攻めの一手」となる。

高橋 玲央:東洋経済 記者

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