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15年かけ「四国お遍路」やり遂げた人が語るリアル いろいろかかるが「宿と食事は節約可能」

東洋経済オンライン / 2024年2月6日 12時20分

わが足で歩き、わが目で見て知れることは多い。いつか二拠点生活をと考えたとき、愛媛や香川は筆者の中で候補の上位に来るだろう。これもお遍路をしたからこそだ。こうした札所巡り・霊場巡りは四国だけではない。お遍路で見知らぬ土地を回る体験は、地方移住の下見にちょうどいいのではないか。

筆者は生活者の消費をテーマにしているが、生活基盤が東京にあると、つい首都圏を基準に発信をしてしまいがちだ。しかし、四国に入るとコンビニの数もスーパー・ドラッグストアのチェーンも全部違う。大都市バイアスが自然に外れて、視界を広げてくれたとも思う。

コストと成果を勘定すると書いたものの、コストは計算しやすいが、成果を数値化するのは難しい。結願した今改めて思うのは、88という途方もない数でも、一つひとつ重ねていけば必ず終わるということだ。どんな苦しいことがあっても、前に進んでいけばかならず終わる。そうだと思えたことが一番の成果かもしれない。

最後に、「いつか時間ができたら……」という人に一言。たとえマイクロバスで回ったとしても、それは駐車場まで。本堂につくまでさらに険しい坂を上ったり、先が見えないほどの急な石段がそびえる札所も多い。寺社参りのご利益ゆえに長生きできるのではなく、寺社参りできるほどの脚力体力があるから長生きもできるというもの。いつかと思うなら、一日でも早く始めることをお勧めしたい。

(写真はすべて巡礼当時のもの)

松崎 のり子:消費経済ジャーナリスト

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