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部屋で死亡も「低体温症」からわが身を守る室温は 明け方の温度に要注意、寝るときの靴下はNG?

東洋経済オンライン / 2024年2月6日 11時40分

冷えや「低体温症」から身を守る方法を、薬剤師が解説します(写真:プラナ/PIXTA)

中医学に「冬病夏治(とうびょうかち)」という言葉があります。

【写真】寒い朝も体がポカポカする「あったか習慣」

これは「冬の病気は夏から対策、治療する」という治療原則を表す言葉です。また、「現在の生活の結果は、次の季節以降に現れる」ということも意味します。つまり、今起こっている冷えの原因は、夏に作られると考えるのです。

冷えの原因は夏の不養生?

暑かった昨年の夏は、冷たい飲食物を摂取しすぎて胃腸を酷使し、また冷房で体を冷やす期間が長かったので、冷えを体に溜め込んでしまっているのです。

とはいえ、昨年の夏の生活は今となってはどうしようもないので、今から挽回するための対策をお伝えしましょう。

「黄帝内経素問(こうていだいけいそもん)」の「四気調神大論篇(しきちょうしんたいろんへん)」には、四季の過ごし方が具体的に書かれています。ここで述べられている養生の原則は、現代の生活にも十分活用できるものばかりです。

では、寒い季節にはどんな対策が有効なのか、見ていきましょう。

①冬は「早寝遅起」が原則

黄帝内経素問では「自然界と同様に、人も冬はあまり活動的にならず、体力を温存し、春に備えるべきである」と説いています。

動物が冬眠するように、人も冬は最も睡眠を多くとらなければならない季節。ですので、「早寝遅起」が原則です。

早朝の寒い気を取り込まないよう、7時ごろに起きるのが理想。仕事や生活の都合上難しい場合は、夜更かしはせず、早めに寝て8時間くらいの睡眠時間を確保しましょう。

冬にしっかり睡眠をとらないと、睡眠不足により「腎(じん)」のエネルギーを消耗します。腎とは腎臓そのものだけではなく、免疫力や自然治癒力にも深い関わりがあります。

睡眠不足が腎の低下をもたらし、インフルエンザや風邪をひきやすくします。逆にこれらを予防したければ、しっかり眠ることが不可欠です。

健康相談にいらっしゃる方に睡眠時間をうかがうと、ほとんどの方が睡眠不足です。

睡眠中は疲労物質などの不必要なものを掃除して、体を修繕する時間です。そんな大切な時間が不足して迎える寝不足の1日は、マイナスからのスタートになります。結果的に自律神経が乱れ、さまざまな不調が現れたり、症状や持病が悪化しやすくなったりします。

どんな漢方薬や治療も、睡眠不足で自律神経が乱れていると効きにくいのです。

冷えを撃退する食事の摂り方

②寒さを避ける

前述したように、冬は「腎」の大敵です。特に冷えは腎の機能を弱らせてしまいます。

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