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婚活は「地元のバーベキューが吉」である納得理由 「マイルドヤンキーの世界」これだけの利点

東洋経済オンライン / 2024年2月11日 13時0分

地元のバーベキューで出会って結婚した11歳差の夫婦。そこから見えてくる結婚の本質があります(イラスト:堀江篤史)

生まれ育った場所が好きか否かは、その地域の経済的な豊かさや利便性とはあまり関係がないと思う。子どもの頃の嬉しい思い出がたくさんあり、良好な人間関係が継続している場合は「地元好き」になって関わり続け、そうでない場合は地元から距離を置くことになる。

6年前の出会いも地元のバーベキュー

北関東のある町に住んでいる後藤美穂子さん(仮名、40歳)と信行さん(仮名、29歳)の場合は明らかに地元好きだ。お互いの実家や職場などはすべて自宅から車で30分圏内にあり、人間関係もその範囲内で完結している。3歳の娘がいる現在は、美穂子さんの希望で年に1回だけディズニーリゾートで泊まりがけで遊んでいるが、それ以外は地元から出ることはほとんどない。

6年前の出会いも地元のバーベキューだったという。短大卒業後はずっと保育士として働いている美穂子さんは当時34歳で未婚。地縁で結ばれる人にしては珍しい。多くは20代で結婚して40代で孫がいたりする「マイルドヤンキー」の世界だからだ。ただし、美穂子さんの周りには同世代の未婚女性がたくさんいたらしい。

「音楽が好きなので、東京のクラブやライブハウスにもよく遠征していました。特にORANGE RANGEが好きで沖縄には10回以上行きました」

初対面でZoom画面越しでもある筆者に対しても、物おじせずに感じ良く話してくれる美穂子さん。きさくで壁のない雰囲気の女性だ。

結婚相手には真面目な人がいい

20歳からの5年間は1歳年下の恋人と同棲していたという美穂子さん。両親にも紹介していた。そのときに結婚していれば「地縁婚」の典型例であり、本連載の取材対象にもならなかった。しかし、遊ぶことが大好きな美穂子さんも結婚相手には真面目な人を求めていた。

「その人は働いていないわけではないけれど、ちゃらんぽらんなところが目立ちました。このまま結婚してもうまくいかないなと思って別れたんです。子どもが好きなので結婚はしたいと思っていましたが、遊ぶことが楽し過ぎて……。そのときどきで付き合う人もいました。でも、私はライブで彼氏はサッカーとか、それぞれやりたいことをやっていたので半年とか1年で別れることが多かったです」

そして、保育士仲間の男性が誘ってくれたバーベキューで信行さんと知り合う。ちなみにその男性と信行さんは隣町の神輿を一緒に担いだ仲だという。やはり車で30分以内の人間関係である。

「男性は40代も60代もいて、ダンナは一人だけすごく若かったんです。バーベキューの準備や片付けを真面目に淡々とこなしていました。クラブにいるような若い子はヘラヘラしていることが多いけど、気遣いをして動けるこの子はちょっと違うなと思いました」

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