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「恋愛弱者」の中年独身男性が増える残酷な原因 恋愛強者が未婚のまま残り続けることの影響

東洋経済オンライン / 2024年2月11日 12時10分

(写真:polkadot/PIXTA)

「働きアリの法則」というものがあります。

【画像】「恋人のいる率」で男女に差

これは、アリの集団を「よく働く・普通に働く・働かない」に分類したときに、よく働くアリが2割、普通に働くアリが6割、働かないアリが2割に分かれるという研究に基づくもので、別名「 2:6:2の法則」とも呼ばれます。

この法則のおもしろいのは、たとえ「上位2割の働くアリ」だけを取り出してグループ化しても、その2割の中で従前のように2:6:2に分かれてしまうというところです。逆に、働かない2割の下位群だけを抽出しても、その中から働く2割が生じるということでもあります。

変わらない「恋愛強者3割の法則」

同様のことは、人間の恋愛においても再現されます。

私は、以前より「恋愛強者3割の法則」と言っていますが、いつの時代でも、どこの地域でも、何の集団であっても、恋愛においてモテる層というのは大体3割程度であるというものです。厳密にいえば、恋愛強者3割、中間層4割、恋愛弱者3割と3:4:3に分かれます。

テレビのニュースなどではよく「若者の恋愛離れ」や「草食化」などと言われます。その際に、必ず街頭インタビューの映像を差し込んで、中高年者が「最近の若者は意気地がないね。俺の若い頃は……」と流し、さも昔は「若者の恋愛意欲が旺盛だった」かのような演出を入れたがります。もちろん、回答した人が恋愛力の高い人だった場合もあるでしょうが、少なくとも今も40年前の若者も恋愛している割合は大差ありません。

それは、出生動向基本調査で、1982年から2021年までの約40年間の18-34歳独身男女の「恋人がいる率」の推移を見ても明らかです。

最新の2021年での「恋人がいる率」は、男性が21.1%ですが、40年前の1982年も男性21.9%でほとんど変わっていません。2005年頃27.1%とピークを記録しますが、40年間で見た場合、大体3割弱となります。女性も同様で、1982年女性23.9%から2002年に37.1%に上昇しましたが、2021年には27.8%に落ち着いています。男女総合すれば、恋人がいる割合というのは大体3割であると言えます。

これに対して、1980年代は「友達として交際している割合」も付加すれば以前はもっと異性との交際率は高かったなどという反論があるのですが、友達はあくまで友達に過ぎず、恋愛関係に換算するのはいかがなものかと思います。たとえば、異性に告白して「お友達でいましょう」と言われたら、それは「あなたとの恋愛はお断り」の意味でしかありません。

「恋愛強者は3割」となる理由

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