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社員の辞めそうな"兆候"を察知する「1on1のコツ」 週1回30分の「上司と部下との対話」驚きの効果

東洋経済オンライン / 2024年2月13日 7時30分

会社の成長にとって上司と部下の信頼関係は重要です(写真:zon/PIXTA)

現在の企業に求められるものは、どんなことでもすぐに言い合える関係性です。上司と部下の1on1ミーティングは、本来、この信頼関係を構築する上でたいへん有効かつ重要なものですが、うまく実施できていない企業も多いのではないでしょうか。

“Weekly1on1”を重視し、徹底して実践している株式会社PHONE APPLIの著作『最強の組織は幸せな社員がつくる~ウェルビーイングのすすめ』から、1on1の「なぜ」と「どのように」に対する答えを導くヒントを紹介します。

心理的安全性を高めるための場

私たちが実際に行っているWeekly1on1についてお話しします。

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多くの企業で行われている1on1は、人事部発の定期的なものです。3カ月に1回、半年に1回、あるいは人事考課のタイミングなどで、上司と部下との面談をする。それが評価につながっていきます。

私たちは、1on1とは心理的安全性をできる限り高めるための場だと考えています。端的にいえば、何かあったときに上司と部下がすぐに報告できる間柄を、構造的につくる狙いです。

では、どのように行えばいいのか。

私たちは、1on1を「上司と部下の双方がお互いに興味を持ち、お互いの話を傾聴しながら信頼感を高めるための時間」と定義しています。上司と部下が自己開示し合って、上司がしっかり聞く態度を示す。その繰り返しによって信頼関係が構築されていきます。

信頼した人からの評価は、納得度が高まります。悪い評価の場合、相手が信頼できる人でなければ、部下は納得できません。働きがいなんて感じられないくらいに腹が立つこともあるでしょう。

上司が信頼を得ていると、評価やアドバイスに対する納得度が高まります。良い評価の場合も悪い評価の場合も、「もっと頑張ろう」と思えるようになります。

週1・30分の「部下のための時間」

1on1の話題は「何でもOK」です。趣味の話、好きな映画、おすすめの家電、家族のこと。自分のキャリアについて話す人もいます。

「これくらいの年収がもらえるようになりたいんです」といった話になれば、上司が一緒に他社のジョブディスクリプションを見ながら「その金額なら、このスキルが必要だけど、現状ではどうかな」「うちの会社でマネージャーになったほうがいいかもね」といったことまで話します。もちろん、仕事のトラブルや進捗について話すこともあります。

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