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カワサキ「ニンジャZX4-RR」中型4気筒復活の息吹 扱い切れるミドルクラスのスーパースポーツ

東洋経済オンライン / 2024年2月13日 12時10分

ZX4-RRの昨年実績で言うと、7月発売以降から昨年末までの販売実績で2モデル(ZX-4RR KRT EDTIONおよびZX-4R SE)合算2387台。このセグメントにおいてはホンダ「GB350」など、シンプルで購入しやすい価格帯の車両が上位を占めるが、販売価格110万円を超える価格にもかかわらず、スタートの良さが印象的といえる。

軽量コンパクトなZX-4RRの車体に驚く

実際に目の前にたたずむZX-4RRは、あまりにもコンパクトだ。それもそのはずで、ベースは2020年に発売された250ccモデル「ZX-25R」となる。ZX-25Rは、250ccクラスに4気筒エンジンを搭載し、アジア地区で人気が高く、話題をさらったマシン。その車体をベースに400ccまで排気量を拡大した専用エンジンを搭載したというわけだ。

基本的なシャーシデザインやサイズ感、カウルデザインなども共有し、このクラスでのアピアランス向上を狙ったものだろう。

跨がってみると、その印象はよりリアルで、足つき性やタンクホールド時に4気筒エンジン搭載とは思えないスリム感があり、ハンドル・シート・ステップの位置が見事に調和している。ハンドルは低すぎず高すぎずで、タンクに対して前後にハンドルが遠くないのが安心材料といえる。

アイドリングや低回転域では従順さが際立つ

メインキーをまわしてセルスイッチを引き下げると、どちらかと言えばか細い音でセルがまわり静かにエンジンに火が入る。これなら住宅地やマンション地下駐車場でも気兼ねせずに早朝の出発も可能だろう。とても、このあとに77PSを発生し、1万5000回転までまわるとは思えない印象だ。

アシスト付きクラッチのレバーは軽い。アイドリングは少々高めで、その回転数付近から少しアクセルを開けながらギアを1速に入れる。節度感のあるミッションの手応えを感じながら右手のスロットルを開けてやると、ここでも拍子抜けするほどにフレンドリーで、仕上げのよいクラッチがスムーズにZX4-RRをスタートさせた。

直後、矢継ぎ早にシフトアップを行い、ミッションフィーリングを確認しながら時速30km/hでの回転数を見てみると、3速3000回転でも心地よく走れた。同じ速度のまま6速まで入れると2000回転を切ってしまい、さすがにドライバビリティーが一気に悪くなる。まぁ、実際にこの速度で6速ギアを選ぶことはないが、低速回転の仕上がりは上々といえるだろう。

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