1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ

審査員から見た「SAグルメコンテスト」の裏側 西イチグルメ九州地区大会で見た凄腕メニュー

東洋経済オンライン / 2024年2月14日 11時30分

「西イチグルメ決定戦 あなたが選ぶ西の丼ぶり王」の九州地区大会に審査員として参加した(筆者撮影)

近年、高速道路のSA/PA(サービスエリア/パーキングエリア)のグルメ競争が止まらない。民放の情報番組では、定期的にといってよいほどハイウェイグルメを取り上げた特集が放送される。もちろんその陰には、たゆまない現場でのメニュー開発の努力がある。

【写真】食べてみたくなる!ご当地SA/PAグルメ

2024年2月初旬、NEXCO西日本管内のSA/PAを運営する西日本高速道路サービス・ホールディングス(以下、西日本高速SHD)主催の「西イチグルメ決定戦 あなたが選ぶ西の丼ぶり王」というイベントの九州地区大会が開かれ、審査員として参加することになった。

今回の「高速道路最前線」では、その裏側を審査員の視点からルポしたい。

「味の素人」が審査に参加したワケ

西イチグルメが開かれるのは、今回で9回目。コロナ禍もあって、4年ぶりの開催であった。筆者に審査員の話が舞い込んだのは、2023年の9月。1本の電話による依頼だった。

以前、高速道路最前線で取り上げた九州のSAの商品について西日本高速SHDに質問したことがあること、2023年6月に放送された『熱狂マニアさん!』(TBS系列)に出演した際、九州支社管内の関門道・めかりPA(北九州市)で現地ロケをして、西日本高速SHDの社員に同行していただいたことなどの縁から、筆者の名前があがったようだ。

筆者は決してグルメ三昧で舌が肥えているわけではなく、普段は勤務先(大学)の学食で十分満足する程度である。しかし、サービスエリアで食事をする人の多くは料理のプロではなく、一般の人であることから、自身も「一般人の代表として素直に審査しよう」と開き直って、オファーを受けることにした。

西イチグルメ九州地区大会の当日は、早朝に羽田から飛行機で福岡に入り、会場となるJR鹿児島本線・春日駅前の「クローバープラザ」に10時前に滑り込んだ。

審査員は全部で5人。審査委員長は、地元福岡の調理専門学校で教鞭を執る料理の専門家。もう1人、「料理の達人」としてブログなどを通じて日々自分で考案したレシピを発信する料理ブロガーもいる。残りの2人は、大会を主催する西日本高速SHDの関係者だ。

「料理のプロ」が2人いるので、筆者はサービスエリア好きの1人の利用客の視点で判断すればよいと安心した。

項目は7つ、100点満点で審査する

このコンテストは、まず地区内にあるSA/PAのレストランが決められたテーマで自慢の一品を提案し、それを実際に昨年10月から各レストランで提供。利用者に投票をしてもらって、その上位のメニューが地区大会で審査される仕組みである。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください