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「年初に立てた1年の目標」毎回挫折の"根本要因" 毎年計画を立てても実行できないのはなぜか

東洋経済オンライン / 2024年2月14日 7時20分

1年の目標がなかなか達成できない。なぜなのでしょうか(写真:YUME / PIXTA)

→安井さんへのキャリア相談は、こちらまでお送りください。

いつも年末年始になると、また目標を達成できなかったと後悔するのですが、今回もそうでした。自分らしく生きる1年、と昨年年初に勇ましい目標を立てたものの、結局いつもと変わらない1年で、何も自分らしいことをせずに終わった気がします。

仕事して飲んで寝て、休日はネットフリックスを見たり、友人たちと遊び、という感じです。読書しようと思って買った本は、何年も読まれず放置したままです。目標の立て方がいけないのか、それともやり方を間違えているのか。年始の目標立案とその達成法についてアドバイスをいただけないでしょうか。よろしくお願いします。

OK 会社員

立てる目標が漠然としすぎている

目標を達成したという経験が少ない中で、立てる目標が漠然としすぎなのでしょう。

長期的なゴールや目指すべき姿を設定する際は、むしろ漠然としていたほうがよいケースもありますが、単年度の目標という意味においては、明日から具体的な行動に移せるような具体性が必要です。

長期的なゴールであれば、例えば「40歳までに●●という職業で、誰もが認める第一人者になり、年収▲▲になる」としたところで、●●という職業がなくなっていたり不人気になっていたりすると、一気にゴールとしての妥当性などに疑問が出てきますし、ゴールを突き詰めるモチベーションにも影響が出ます。

ちょっと古い例で恐縮ですが、その昔は難関国家資格向けの予備校に、不合格を積み重ねて、10年単位で通い続けているヒトが結構いたものです。

そういったケースも、目指すべき姿が具体的かつ、1つに絞り込みすぎていたために、自分自身が目指すべきゴールの妥当性の検証や、ほかの選択肢を視野に入れる、という判断ができなくなってしまった例だと思います。

つまり長期的なゴールの場合、何か1つの選択肢「のみ」を目指してしまうと、その選択肢がなくなったり、後で自分に向いていないとわかった場合に、取り返しがつかず、方向転換が困難なので、もう少し漠然としていたほうがよい、ということです。

長期的なゴールから逆算して考える

それこそOKさんのように「自分らしく生きる」でよいのです。そしてそこから逆算で、「自分らしさ」とは何か→それを実現するためには、どんな生き方をするべきか→その中で仕事をどう位置づけるか→どんな仕事をするべきか→その実現に向けて今何をするべきか、といった、具体的でより小さい目標や行動計画に落とし込むことが大切なのです。

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