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「勉強のやる気出ない人」は単純なコツを知らない 「階段状のルーティン」で徐々に負荷をかける

東洋経済オンライン / 2024年2月15日 17時0分

そうすると、次第に体が温まり、調子がよくなります。最初から全力を出すと、疲れやすくなるだけでなく、ケガもしやすくなります。

この考えは、じつは勉強にも共通します。大切なのは、「ローギアで始めること」「負荷の大きい内容は中盤に行うこと」の2点です。

やる気がない日の対策は一つしかない

これまで書いたとおり、努力を積み重ねるにはモチベーションが重要です。つらい日々が続くので、自分自身を鼓舞して高い意欲を維持しないと、すぐに三日坊主になってしまいます。

勉強を続けていると、「今日はやりたくないなぁ」と思う日が必ず来ます。誘惑に負けると1日がムダになり、合格する可能性が少し下がります。そのような日が繰り返されると、目標を達成することは難しくなるでしょう。

やる気がない日の対策はただ一つ、甘えを無視してテキストを開くことです。少しずつルーティンをこなしていくうち、エンジンがかかり、いつの間にかやりたくなかった気持ちがどこかに消えていきます。気持ちが乗らなかった日でも、ノルマをすべてこなすことができれば、合格に一歩近づきます。

受験勉強の日々は、やりたくない気持ちとの戦いです。つまらない、つらい、嫌だというネガティブな気持ちに打ち勝って、努力を重ねることが重要です。

■「楽な勉強」から始める

そのために、ルーティンの組み方にコツがあります。

それは、1日の最初に行う内容は、なるべく簡単なものにすべきだということです。具体的には、比較的得意な科目のテキストを読んだり、条文や根拠資料を読んだりすることが該当します。

逆に、あまりおすすめしないのは、考えることが必要になる複雑な計算問題を解いたり、文章の構成を考えなければならない理論問題に取り組んだりすることです。

格闘技の練習では、体が温まる前にハードな内容に取り組んだら、疲れやすくなるばかりでなく、ケガをしてしまう可能性もあります。疲れない内容から徐々に調子を上げていくことで、その日の練習を実りあるものにすることが可能になります。

きつい練習をするのは、誰でも嫌です。私も格闘技を始めたばかりのころ、道場に着いたのに、練習が嫌になって逃げ帰ってしまったことがあります。自分にとってやりやすい練習をするようにしてからは、道場に向かうことが苦になることはありません。

勉強でも、最初から厳しい内容でスタートするルーティンを組むと、出鼻をくじかれてノルマをこなすことが失敗しやすくなります。また、つらい勉強が待っていると思うと、朝から憂鬱になってしまうでしょう。

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