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UFJ「根回しやめます」と、私が見た大企業のリアル なんとなく全員で決める文化が長い会議を生む

東洋経済オンライン / 2024年2月15日 17時30分

日本では「お耳に入れておく」というフレーズがある。これは、「これを知らずに、あなたが特定の場所に出たら恥をかきますよ」という想い(忖度)に立脚している。だから根回しや、会議の前の会議、さらにその前のレクチャーなど、時間が費やされる。

さらに、役職者は日本の場合、「その事情は知りません」とは言いにくいから、部下も上司も時間をとってインプットしようとする。ここに日本の不幸があるように思うのだ。

もっとも、私たちは旧世代を嘆いてもしかたがない。旧世代への不満は、新世代が覆すしかない。悪しき習慣があればそれを上に立ったときに繰り返さない。きっと、三菱UFJ銀行の会議改革を立ち上げたプロジェクトは、そのようなかつての時代への忸怩たる思いがあったのではないか。何も決めたくないから、会議ばかり繰り返す人たちはきっと、これから消え去る運命にある。

と同時に、私があげた①②③も、問題とされながら、まだ解決にいたっていない端境期にあるといえるだろう。少なくとも自覚すること。そして、その改革を実践できるかは、読者一人ひとりにかかっているように思われる。

坂口 孝則:調達・購買業務コンサルタント、講演家

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