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「不適切にもほどがある!」話題さらう8つの要因 コンプラでがんじがらめの世の中に風穴開ける

東洋経済オンライン / 2024年2月16日 18時0分

5:みんな大好き、タイムスリップもの

かつては、SFはドラマでは受けないと言われていた。が、最近はSFを自然に受け入れる時代。とりわけタイムスリップものは愛される。

小川が2024年で出会ったテレビ局のアシスタントプロデューサー犬島渚(仲里依紗)といい感じになりかかる(80年代風にいうと「ちょめちょめ」)というラッキーな流れになったと思いきや、ふたりが接近するとビリビリっと衝撃が起こる。タイムスリップものに欠かせない、未来や過去を変えてはいけない、タイムパラドックスである。

また、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985年)に影響されてバス型タイムマシーンを作ったのは小川の教え子・井上(三宅弘城)で、その妻で社会学者の向坂サカエ(吉田羊)と息子キヨシが1986年にやってきて、純子とキヨシがいい感じになってきた。

1986年の、純子の憧れ・ムッチ先輩(磯村勇斗)と、2024年のゆとり世代の会社員・秋津くんが名字も顔も同じであることで、秋津くんはムッチ先輩となんらかの関係があるはず。

純子はキヨシとムッチ先輩、どちらと結ばれるのか。また、キヨシと中学生の井上が仲良くなっているのもタイムパラドックスに引っかからないのか気になる展開。

ハマる人が増えているミュージカルの場面

6:ミュージカルコーナーが賛否両論 

昨今の社会問題を、過去と比較して客観的に物語るというよくできた話で、そのテーマ的なところを毎回、ミュージカル風に本格的に歌って踊って(振り付けは宮藤官九郎の妻でベテラン振付家・八反田リコ)、大げさ、いや、大胆に見せる。

SFは受け入れられるようになったが、ミュージカルはまだ受け入れられない層もいて、ミュージカルコーナーは不自然という声もあるが、続けることによって回を追うごとにハマっていく人も増えているらしい。

なにより、毎回、オリジナル楽曲が準備され、それを実際にミュージカルに出演しているプロフェッショナルの俳優たちが歌い踊るという手間ひまをかけたものには見応えがある。

7:どこに転がっていくかわからないオリジナルストーリー
 
史実に基づいたものでも、原作ものでもないので、ネタバレの心配がない。単なる現代批評でも回顧ものでも、タイプスリップコメディでもなく、どこに向かうのか続きがとても気になる。

8:意外と真面目

真面目だなあと思ったのは、1986年に放送されているちょいエロな番組の観覧に参加したサカエが、露出の派手なタレントを見ながら、「なぜ自分がここに呼ばれどう振る舞うべきかちゃんと心得ている。求められる役目を誇りをもって果たしている」とつぶやく第3話。さらにその番組にMCとして出演しているエッチな医者ズッキー(ロバート秋山)がカメラの回っていないところでは医者として適切な処置をする。

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