「宝石のような歌声」野田愛実の知られざる半生 小学5年の頃から"オーディション"に挑戦し…
東洋経済オンライン / 2024年2月18日 12時0分
だが、その裏では音楽活動に関する漠然とした不安を抱え、その不安を学業に打ち込むことで打ち消そうとしてきたという葛藤が垣間見えた。
「もう小さい頃から自分が歌手になるってことを疑ったことがなくて、それ以外のことを考えてこなかったです」
かくして野田はメジャーミュージシャンとして歩み出したわけだが、インディーズの頃とは違う壁にぶつかっていた。
「今のほうが大変な気がしますね。前は『メジャーデビューしよう』って目標があったのでわかりやすいって言うのかな。そんな感じはありましたけど、今は『どうやったらより多くの人に聞いてもらえるのか』って。周りの方と相談しながらやってます」
「メジャーデビュー」はゴールじゃない
メジャーデビューしたからといって、それで終わりではない。むしろこれからがプロのアーティストとしての真価が問われる時である。
そんな野田に今後の目標を聞いてみた。
「やっぱり大きなホールで全国で歌いたいですね。武道館はあります。大学の入学式、卒業式も武道館で、その時もここで歌うんだってイメージしてました(笑)。下見のような感じで。私の曲は大きなホールや武道館が似合うと思うので、いつもそれをイメージして作ってます」
いつも自身が武道館のステージで歌い、多くの人たちに聴いてもらっているところをイメージして曲を作る。野田の描くこのイメージは近い将来、現実のものとなるだろう。
控えていたライブ活動も、今年から活発に行っていきたいという。
「やっぱりライブが大好きなんですよ! 3歳の頃にたくさんの大人に褒めてもらったあの頃の感覚というのかな。ライブを通して私の歌を多くの方に聴いてもらいたいですね」
シンガーソングライター野田愛実。その生の歌声をぜひみなさんにも聴いてもらいたい。本当に歌を歌うことが大好きなことが伝わるだろう。
松原 大輔:編集者・ライター
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