元傭兵が選出「今、戦いたくない国の軍隊」トップ3 第2位・北朝鮮軍を上回ったのは…
東洋経済オンライン / 2024年2月19日 14時0分
特殊分野で自営を続けるライター・村田らむ氏。連載「『非会社員』の知られざる稼ぎ方」では、さまざまな非会社員たちの半生を追ってきたが、その中でも異色だったのが「元傭兵」の高部正樹さん(59歳)だ。
連載の番外編である今回は、高部さんに「もし今、現役の傭兵だったら戦いたくない軍隊」を聞いていく。ロシアによるウクライナへの軍事侵攻や、イスラエル・ガザ戦争が続くなか、高部さんが「もっとも危険」と語る軍隊はどこなのだろうか?
高部正樹さんは「元傭兵」という珍しい経歴で知られている。アフガニスタン、ミャンマー、ボスニア・ヘルツェゴビナと20年近くにわたり、傭兵として活躍してきた。
【マンガ】日本人傭兵の危険でおかしい戦場暮らし 戦時中の軍隊の真実とは?
私の連載『「非会社員」の知られざる稼ぎ方』でも半生を語っていただき、大きな反響があった。インタビューをしたのは2020年の年末だった。
戦いたくない国の軍隊はどこ?
その後、ロシアとウクライナの戦争、イスラエルとガザの戦争、がはじまり、戦争の話題をよく聞くようになった。
高部さんの需要もますます高く、原作をつとめる『日本人傭兵の危険でおかしい戦場暮らし』も今年第3巻が発売された。
高部さんに久しぶりにお話を伺う機会をいただいたので、「高部さんが現役の傭兵だったら戦いたくない国の軍隊はどこ?」と、質問をぶつけてみた。
1位は『イスラエル』ですね。
理由は、意志が強固ではっきりしているからです。どれだけ大きな軍事力を持っていても、上のほうが軟弱、意志薄弱だったりすると、腰がふらつきます。
「ハマスを徹底的に潰す」
と上から下までキチンと意志が統一されている。もし日本が同じ状況だったら、
「国民が……」
「国際世論が……」
「アメリカが……」
「政治が……」
とブレるはずです。もちろんブレるのが悪いわけではないですけど、敵としてはイスラエルのほうがずっと怖い。
イスラエルには人質作戦も効きづらいです。作戦立案の段階では人質も念頭にあったみたいですが、実際に戦闘が始まったら人質は二の次。脅しにブレずに戦闘を続けていました。
「負けたら国が消滅する」という緊張感
なぜイスラエルの意志が強いのか? それは建国以来常に敵国に囲まれているからだと思います。国民の一人ひとりに国防の意識が高い。パレスチナ戦争、中東戦争とつねに土俵際で戦っているから、
「負けたら国が消滅する」
という緊張感があります。日本人はたとえ戦争状態になったとしても、
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