元傭兵が選出「今、戦いたくない国の軍隊」トップ3 第2位・北朝鮮軍を上回ったのは…
東洋経済オンライン / 2024年2月19日 14時0分
「帰る国までは、失うことはないだろう」
と思うんじゃないでしょうか?
イスラエルは戦力としては大きくないですが、徴兵制度ですから、いざとなったら大人のほとんどが軍人になります。
兵器開発も盛んで、世界最重量級の装甲兵員輸送車も持っています。また鹵獲した装甲車などを再利用していますし、アメリカから兵器も輸入しています。軍事力という点から見ても、かなり手強いと思います。
フリーランスの傭兵だったら、かなり戦いたくない国ですね。
2位は北朝鮮です。
イスラエルに似ていますが、やはり独裁的な体制の国というのはブレません。
「将軍が決めたら、そのとおりに動く」
というトップダウンがしっかりしています。
兵器は前近代的と言われていますが、その代わり特殊部隊に力を入れています。彼らが訓練に「脇目もふらずに邁進している」というのが怖いですね。
ほとんど情報がなく得体が知れないのも怖いところです。ハマスの攻撃で、パラグライダーを使った電撃的な作戦がありましたが、
「元々は北朝鮮の戦術だったのではないか?」
と噂されています。
高高度を飛ぶ輸送機からフリーフォールで降下し、高い位置で落下傘を開き数十キロ移動しつつ侵入する……というのは聞いたことがありますが、パラグライダーというのは初耳でした。
一回やってしまったら次は無理かもしれないですけど、今回は意表をついて成功しました。北朝鮮の一番の仮想敵は韓国ですから、パラグライダーで奇襲をかける作戦を計画していたのは理にかなっています。
北朝鮮はもちろんですが、中国やロシアなどの国は、万が一捕まったことを考えると怖いです。
「どんな拷問されるか、処刑されるかわからない」
という敵と戦うのは怖いものです。
ボスニアで傭兵をしていたとき、みんなポケットに弾丸を入れていました。自決用の弾です。映画では弾丸一発を大事に持っていたりしますが、不発だったら嫌なのでみんな3~5発は持っていました。もちろん僕も持っていました。
ロシアはウクライナの戦争で犯罪者たちを戦場に投入しているという話がありました。日本の感覚だと全く理解できないことを、平気でしてきます。犯罪者の中には殺人犯など重犯罪者も含まれます。彼らが捕虜を捕まえて、まともな扱いをするとは到底思えません。
「捕虜は痛めつけて、殺すだけ」
と思っている敵と戦いたくありません。アメリカは強大な軍事力を持つ国ですから、当然戦うのは怖いですが、捕虜になったときには人道的に扱ってくれそうではあります。
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