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戦場で戦う傭兵「嫌な奴はいない」意外なカラクリ 会社員でなくとも自分をアピールする必要も

東洋経済オンライン / 2024年2月19日 14時5分

と思われるのは、その後の傭兵人生に非常に障害になります。

そのまま逃げて日本に帰ってきて、二度と戦場に行かないならいいけど、再び戦うならば傭兵仲間の信頼を得ることは大事です。

戦場ほどではないにせよ、サラリーマンの世界でも“評判”はあるんじゃないでしょうか? サラリーマンはたとえ会社が潰れても、拷問されたり、死んだりすることはありませんから「会社にいたい気持ちがある」ならば、いていいと思います。

質問2:「会社での、人間関係がうまくいってません。社内でパワハラを受けています。また、上司と部下の板挟みになっています。どうしたらいいでしょうか?」

高部さん:日本社会ではあまり美徳とされないかもしれませんが、傭兵社会では物事をハッキリ口に出します。感情もぶつけます。それは自分だけではなく、仲間の命も関わってくるからです。

僕はアフガンで少年兵を13人トレーニングすることになりました。約1カ月後、上からは

「そろそろこいつら戦場出していいか?」

と打診されました。僕は、

「ダメ! まだ戦える段階ではない」

と断りました。連日断っていると、周りからは、

「こいつ怖がっているのか?」

と揶揄されましたし、少年兵自身も、

「戦場に出たい」

と言い出しました。段々、隊の中で孤立していきました。それで、心が折れて、OKしました。結局、トレーニング半ばで前線に行くことになり、戦闘で5人の少年兵が死にました。

「上からのプレッシャーに耐えきれなかった」

「自分の納得のいかない決断をしてしまった」

とても後悔しました。それ以来、自分の意見はハッキリ言うようになりました。納得がいかないときは絶対に「NO」と言うようにしています。

セクハラ、パワハラに対してNOというのは怖いしつらいことだと思いますが、YESと言ってしまうとさらにエスカレートしてしまいがちです。反撃するのは勇気がいることですが、はっきりと自分の意見を言うのが正解だと思います。

質問3:「仕事が面白くないです。給料的には満足しているが、楽しめない。時間を浪費している気がします」「仕事内容は満足しているし、やりがいも感じるが、でも給料が少ない。給料のために転職するか悩んでいます」

高部さん:多くの日本人には理解できないと思いますが、僕は小学校のときに兵隊になろうと決断しました。お金は全く気にしてませんでした。

ミャンマーでの傭兵時代には収入はありませんでした。だから厳密には職業といえないかもしれません。戦闘が少ない時期に日本に帰ってきてアルバイトをして稼いだ金で、ミャンマーに戻りました。日本でのアルバイトはやりがいは感じていませんでしたが、

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