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会計は「BS」と「PL」がザックリわかるだけで十分だ 経営判断の際に、決算書を完璧に読む必要はない

東洋経済オンライン / 2024年2月21日 12時10分

娘:んー、聞いたことはないかな。

父:そうか。決算書は税務署に法人税を申告するときに必要だったり、銀行から運転資金を借りるときとか、上場している企業は株主に投資してもらうために必要になるんだ。それに、経営者が自分の会社の経営がどんな状況になっているのかをつかんでおくためにも必要だね。

娘:ふーん。

父:決算書には主に、損益計算書(PL)と貸借対照表(BS)とキャッシュフロー計算書の3つがあるんだ。全部を覚える必要はないよ。損益計算書(PL)と貸借対照表(BS)の2つを覚えれば、ほぼ会計はカバーできる。

娘:いきなり漢字5文字だと覚えづらい……。

父:そうだね。損益計算書はPL、貸借対照表はBSって呼ばれてるから、そっちのほうがわかりやすいかな。

娘:あっ、PLとBSは聞いたことがある。なんか、同じ学校を卒業した社会人から話を聞く授業があって。仕事でそれをつくってるって。

父:お、いいね! じゃあ、下に載せたのはある会社のBSなんだけど、まず資産の部があって、2つに分かれる。流動資産と非流動資産、この非流動資産を固定資産って言うんだけど、その両方を合わせたものを資産合計といって……。

娘:あ、ごめん、急用思い出した。また今度ね。

父:えっ、何何何、どうしたの、急に。どこ行くの?

娘:だって……難しくないって言ってたのに、超難しいんだもん……。

父:ごめん、これを覚える必要なんてないから! 逃げたくなるぐらいに難しいよねって知ってほしくて見せただけだから! おーい、戻ってきて~。

3つの決算書、それぞれの意味

いきなり専門用語ぎっしりの決算書を見せられたら、逃げたくなりますよね(笑)。

娘は逃げてしまいましたが、それぞれの3つの決算書がどんなものなのか、ざっくりとご紹介しましょう。

• 損益計算書(PL)~「どれだけ儲かってるの?」

売上から経費を除いて、いくら利益が出たのかを示したのが損益計算書(PL)です。

もっと簡単に言えば、企業に「入ってくるお金(利益)」と「出ていくお金(損失)」を表しているから「損益」になります。英語では「Profit and Loss Statement」となり、それを略してPLと呼ばれています。

要は、どれだけ儲かっているのかを表したのがPLです。

ここでは「売上総利益」「営業利益」「経常利益」「税引前(当期純)利益」「(税引後)当期(純)利益」という5つの利益に着目してください。

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