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18歳の光源氏が「10歳の少女」に心奪われた深い訳 大河でも話題「源氏物語」の世界を読み解く

東洋経済オンライン / 2024年2月22日 14時0分

光源氏は、若紫の祖母が亡くなったときに、父親に若紫が引き取られることを聞いて、こんなふうに述べているシーンがあります。

原文:「頼もしき筋ながらも、よそよそにてならひたまへるは、同じうこそ疎うおぼえたまはめ。今より見たてまつれど、浅からぬ心ざしはまさりぬべくなむ」

現代語訳:「(若紫の)父親という頼れる関係性ではあっても、ずっと別々に暮らして来られたのだから、他人同様にうっとうしく思われるだろう。わたしは今からお世話申し上げるわけだが、わたしの深い愛情は父親以上だろう」

父親に育てられるのが幸せとは限らず、若紫のことを考えた結果として、光源氏は若紫のことを略取したというわけですね。

さて、このように、その当時の時代背景や、作者の経験を知れば知るほど、源氏物語はより面白く・奥深くなっていきます。ドラマ「光る君へ」を見ながら、源氏物語も読んで、ぜひ楽しんで見てもらえればと思います。

西岡 壱誠:現役東大生・ドラゴン桜2編集担当

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