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ヨギボー「店長が盗撮で逮捕」も対応に評価のワケ 暴露受けるも迅速な消火、細部に工夫が凝らされた

東洋経済オンライン / 2024年2月22日 18時30分

ビーズソファなどの家具を手がけるYogibo(ヨギボー)で起きた不祥事をめぐる、運営企業代表のSNS投稿に注目が集まっている(編集部撮影)

従業員の犯罪行為が、SNS上で「暴露」されてしまったとき、企業トップはどのような発信をするのが適切なのか。ただ早いだけでも不十分で、最低限必要な情報がスピーディーにまとまっている必要がある。

【写真で見る】暴露からわずか数時間、Yogibo代表の謝罪文

その点、ビーズソファなどの家具を手がけるYogibo(ヨギボー)で起きた不祥事をめぐる、運営会社代表のSNS投稿に注目が集まっている。元社員の盗撮事案について、いわゆる「暴露系インフルエンサー」が拡散したことを受けて、謝罪と経緯説明を行い、ネットユーザーからは比較的好評なのだ。

そこで今回は、ネットメディア編集者の視点から、「Yogibo会長謝罪が評価される理由」として、不祥事拡散時の企業トップによる発信のあり方を考えてみよう。

滝沢ガレソ氏の投稿から5時間後、会長が謝罪

暴露系インフルエンサーとして知られる「滝沢ガレソ」氏が2024年2月19日、X(旧ツイッター)に「【悲報】#Yogibo 店長、女性従業員を盗撮し逮捕」と題した投稿を行った。渋谷宮下公園前店の元店長の実名を挙げ、店舗バックヤードでの盗撮を動画とともに伝えたもので、被害女性の許可は得ているという。

それから約5時間後の2月20日未明、この告発を受けて、Yogiboの代表取締役会長である木村誠司氏が、Xに「ガレソさんが投稿されました通り、元店長が重大な違法行為による事件を引き起こしました」と投稿した。書き出しは、女性従業員に対してとともに、「心理的、またはその他の形で不快感を感じられたすべての方々」への謝罪からとなっている。

木村氏の投稿によると、事件発覚直後から内部調査を開始し、元店長については「当時勾留されていた本人と面談した上、即刻解雇」とした。

再発防止策として、バックヤードでの着替えルールの設定や更衣室設置、コンプライアンスセミナーの受講や、同店従業員へのメンタルケア面談などの取り組みを始めているという。

深夜の投稿にもかかわらず拡散、応援の声

木村氏の投稿は「駄文ではございますが速やかに謝罪すべきだと考え、会社発表前ですが代表取締役会長として先んじてお詫びさせて頂きました」と結ばれている。

このXポストは、深夜に投稿されたにもかかわらず拡散され、「素晴らしい謝罪だ」「応援している」「動きが速い」などと、比較的好ましく受け入れられているようだ。

株式会社Yogiboも、この日の夜に「弊社元従業員の不適切な行為・逮捕について」と題したプレスリリースを公式サイトに掲載した。それによると、2023年11月28日に盗撮による逮捕連絡を警察から受け、12月1日付で従業員を懲戒解雇処分にしたという。

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