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バルミューダとツインバード「トースター」比較 トレンドは総菜パンを温め直す「リベイク」

東洋経済オンライン / 2024年2月24日 11時20分

2018年に登場したプレミアム全自動コーヒーメーカーシリーズから、高価格帯の家電にも力を入れている。現在はベーシックな「感動シンプル」と、高価格帯の「匠プレミアム」という2つの製品ラインを展開しており、今回紹介する「匠ブランジェトースター(TS-D486B)」は後者にあたる。同製品はバルミューダの「ReBaker」と同じく、温め直しが得意なトースターで、ツインバードの中では高価格帯の製品だ。

このトースターは、トモニパンの浅井一浩氏と共同開発することで、職人の焼き上げを再現している。浅井氏はドイツで開催されるパン作りの技術を競う世界大会「iba cup」で、日本人で初めて優勝した職人だ。パンの種類やメニューによって最適な火加減に微調整したのが浅井氏だ。

ハード面では庫内上下にヒーターがそれぞれ2本ずつあり、上ヒーターは遠赤外線カーボンヒーター、下はハロゲン(近赤外線)ヒーターを採用している。遠赤外線カーボンヒーターは熱をすばやく伝え、下のハロゲンヒーターはじっくり熱を加えられるので、パンを表面から中心までムラなく加熱し、パン本来の香りや味を引き出すことができる。

パンモードは「カレーパン」「トースト/アレンジトースト」「クロワッサン」「フランスパン」の4つ。センサーが秒単位で計測しており、パンを含む庫内の状況を見極めて自動で調整を行う。そのため、ユーザーはモードさえ選べば、完璧な仕上がりにしてくれる。実際にクロワッサン、カレーパンを試してみたが、ベチャッとしていたパンが香ばしく焼き上がった。焦げ目がつくことがなく、カレーパンも中の具材まで温まっている。このように「匠ブランジェトースター」は、ハード面、ソフト面ともにこれまでのコスパ重視のツインバードとは、異なるアプローチで生まれた製品だ。

ただ、バルミューダ「ReBaker」のように「フライ」モードはない。自動メニューはパンだけなので、天ぷらなどの温め直しをする場合はマニュアルモードを使う。パンのリベイクをメインにするなら、こちらのほうが操作はシンプルだ。

家電量販店でも「リベイク」をアピール

宅配やテイクアウトでもクオリティーの高いものが増えているが、加熱で失敗するとせっかく買ったパンや揚げ物などの美味しさが半減することも。「ReBaker」と「匠ブランジェトースター」があれば、そういった悩みを解消できるかもしれない。

家電量販店の売り場では、現在の高級トースターの提案「トーストを美味しく焼く」に加え、「冷凍・総菜・既存菓子パンなどをできたてのように温め直す」提案を行い、新たな購入者層の開拓を狙っているという。新生活の強化製品として特設コーナーが設けられ、特に今回紹介した2つのモデルが目玉商品として取り扱われるようだ。高級トースター市場において、パンのリベイクや温め直しに焦点を当てることで市場が再び盛り上がるのか、今後の動向に注目したい。

石井 和美:家電プロレビュアー

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