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シビックRS対新型GRヤリス、ホットハッチに脚光 一大ブームを起こしたジャンルに回帰する理由

東洋経済オンライン / 2024年2月25日 11時50分

今回、ホンダが世界初公開したシビックRSプロトタイプも、そんな現代版ホットハッチの1台だ。従来、ホンダには「シビック タイプR」という高性能なスポーツハッチバック車が設定されている。1997年に登場した初代モデル以来、同社が販売を続けるロングセラーのホットハッチだ。

2022年に登場した現行モデルは、11代目シビックをベースに、2.0L・ターボエンジンを搭載し、最高出力243kW(330PS)を発揮するハイパフォーマンスマシン。だが、現在は受注が一時停止されている。慢性的な半導体不足や不安定な部品入荷、物流の遅延などにより、先々の生産見通しを立てづらい状況が続いているためだ。

そこでホンダがシビックのスポーツバージョンを望むユーザー向けに開発しているのが、新型のRSプロトタイプ。ベースは、スタンダードの1.5L・エンジン車だ。現行のシビックには、ハイブリッド仕様の「シビックe:HEV」もあるが、RSにはガソリン車のみを設定するという。ホンダでは、例えば、コンパクトカー「フィット」のガソリン車にも、専用サスペンションなどを装備したスポーツグレードの「フィットRS」を設定している。シビックの場合も同様で、RSをスタンダードの新グレードとして追加する予定のようだ。

シビックRSの詳細は、プロトタイプのため未公表となっている。現在、わかっているのはミッションに6速MT(マニュアル・トランスミッション)を搭載する予定ということ。サスペンションやブレーキなど足まわりも専用設計とすることで、スタンダード車以上の爽快な走りを楽しめる仕様にするという。

また、外観では、開口部がより広がったエアロ形状のフロントバンパーなどを採用。フロントグリルには「RS」のロゴも備えることで、スタンダード仕様とは一線を画すスポーティな雰囲気を演出する。

価格なども未発表で、2024年秋の発売に向けて現在開発中とのこと。フィットRSも、スポーツカー好きなどから一定の支持を集めているだけに、シビック版RSにもホットハッチ愛好家などから注目を集まりそうだ。

トヨタの進化版GRヤリス

一方、トヨタのスポーツブランド「トヨタ・ガズーレーシング(TOYOTA GAZOO Racing)」が発表したのが、マイナーチェンジ版の「GRヤリス」だ。コンパクトカーの「ヤリス」をベースに、世界最高峰のラリー競技「WRC(FIA世界ラリー選手権)」など、数々のレースから培った技術を投入したスポーツモデルがGRヤリス。2020年の登場以来、こちらも多くのスポーツカー愛好家などから支持を受けているモデルだ。

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