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シビックRS対新型GRヤリス、ホットハッチに脚光 一大ブームを起こしたジャンルに回帰する理由

東洋経済オンライン / 2024年2月25日 11時50分

現行のGRヤリスには、1.5LのNA(自然吸気)エンジン搭載車(FF)と、1.6Lのターボエンジン車(4WD)があるが、会場に並べられた新型は、1.6L・直列3気筒ターボの最上級グレード「RZハイパフォーマンス」の改良版だ。

新型のボディサイズは、全長3995mm×全幅1805mm×全高1455mm、ホイールベース2560mm。これら数値は、現行モデルと同様なので、車格にはほぼ変更がないことがわかる。ただし、外観はやや変更されており、例えば、サイドロアグリルの開口部をより大型化し、冷却性能もアップしているという。また、室内では、操作パネルやディスプレイの位置を変更することで、視認性や操作性も改良している。

走行性能のアップデートでは、まず、トランスミッションを従来の6速MTから変更。新開発の8速AT(オートマチック・トランスミッション)機構「GR-DAT」を採用している。ラリー競技などでも開発を行ったというこの機構は、スポーツ走行用に最適化したAT制御ソフトウェアを搭載。ドライバーが行うブレーキやアクセルの操作を細かく感知することで、プロドライバーのシフト操作に近いギア選択を自動で行うという。また、ギアを8速に多段化することで、各ギアでパワーバンドを活かした走りも実現する。

さらに、エンジンは最高出力を200kW(272PS)から224kW(304PS)へ、最大トルクを370N・m(37.7kgf-m)から400N・m(40.8kgf-m)へ向上。ボディとショックアブソーバーを締結するボルトの本数を1本から3本に変更するなど、シャシーやボディ剛性の強化も図ることで、よりハードな走行に耐える仕様になっているという。価格はこちらも未発表で、発売は2024年春頃を予定する。

特別仕様車2タイプも発売間近

ちなみにトヨタは、2024年1月25日に、新型GRヤリスのRZハイパフォーマンスをベースにした特別仕様車2タイプも発表した。モナコ公国で開催された2024年シーズンのWRC第1戦「ラリー・モンテカルロ」の会場で発表された2タイプは、トヨタのワークスチームが擁するラリードライバー2名が特別監修した仕様だ。

計8回のドライバーズタイトルを獲得したセバスチャン・オジエ選手の監修による「オジエ エディション」、2022・2023年連続でドライバーズタイトルを獲得したカッレ・ロバンペラ選手が監修した「ロバンペラ エディション」を設定する。いずれも4輪制御モードを専用設計としているのがポイント。

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