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オムロン「純利益98%減」で社長が示唆した懸念 「顧客起点が薄まっている」という根深い問題

東洋経済オンライン / 2024年2月27日 7時50分

「顧客起点でのマネジメントや行動が薄まっている、という本質的な問題がある」

2月5日の決算説明会時、辻永社長は反省の弁をそう述べていた。社長就任後、現場の社員との対話や取引先への訪問を通して感じたそうだ。そして「制御機器以外の事業も置かれた環境は同じだ」と強調していた。

コロナ禍やサプライチェーンの混乱に見舞われた結果、自社内部の問題を解決するために人やお金を多く割くようになり、顧客に目が向かなくなっていたという。そのうえで辻永社長はこう力を込めた。

「一度リセットして業務内容を見直し、顧客に向いた仕事に傾注していく必要がある。現場任せにはしない。全社が一丸となり、評価や投資の基準も定めてガバナンスのチェンジに取り組んでいく」

オムロンでは昨年、辻永社長の就任と同時に立石文雄会長が名誉顧問に退いた。その結果、創業家出身の取締役が1933年の設立から初めていなくなった。次代を担う辻永社長にとって、経営手腕が問われる局面だ。

石川 陽一:東洋経済 記者

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