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「SHOGUN 将軍」リアルな日本描写を世界が絶賛 巨額予算に込められた「欧米でもウケる」という自信

東洋経済オンライン / 2024年2月27日 12時30分

主演とプロデューサーを兼任した真田広之(c)Courtesy of FX Networks

日本を舞台にした全10話のミニシリーズ『SHOGUN 将軍』が、27日、全世界で配信開始となった。

【写真をすべて見る】多くの日本人キャストが出演

主演とプロデューサーを兼任するのは、真田広之。ほかに、浅野忠信、西岡徳馬、二階堂ふみ、平岳大、ニュージーランド出身のアンナ・サワイなどの日本人俳優が出演する。

真田が演じる吉井虎永は、徳川家康をモデルにしたフィクションのキャラクターだ。彼の領地に漂着した船に乗っていたジョン・ブラックソンという名の航海士は、思いもかけず、武将たちの権力争いに巻き込まれていくことになる。ブラックソンを演じるのは、今作でブレイクを果たすコスモ・ジャーヴィス。

製作は、ディズニー傘下のFXプロダクションズ。具体的な金額は明かされていないものの、FXにとっては、創業以来、最高の予算を投じた大規模プロジェクトだ。アメリカでは、ケーブルチャンネルFXネットワークでの放映と同時に、やはりディズニー傘下であるHuluが配信。日本ではディズニープラスが配信する。

製作と広告に巨額の予算

製作費だけでなく、マーケティングにかける予算も惜しんでいない。ロサンゼルスのあちこちでこのドラマの大きな看板広告を見かけるし(しかも、違う登場人物が出るものが数種類作られている)、街を走るバスの車体にも宣伝を見かける。

スーパーボウルの試合中継の間にも、予告編スポットが流れた。スーパーボウルのスポット料金は700万ドル(およそ10億円)。毎年、メジャースタジオは夏の超大作の予告編をここでデビューさせるが、今年、ワーナー・ブラザースやソニー・ピクチャーズはひとつも広告を出さなかった。

そんな中、ディズニーは、日本人キャスト中心の侍ドラマの広告のために、その高額なスポット料を払ったのである。スーパーボウル以外のスポーツ中継でもスポットを打っているし、映画館で上映開始前にかかる広告の中でも予告編を流している。

若い世代向けへのアプローチにも抜かりがない。配信開始の3週間ほど前には、インフルエンサーを招待した特別ディナーイベントを開催(本人たちは、インフルエンサーやYouTuberよりも、コンテンツクリエイターという肩書を好むようだが)。

ロサンゼルスのミシュランふたつ星懐石料理店「N/Naka」を完全に貸し切り、『SHOGUN 将軍』をテーマにした全13品の特別コースと日本酒を振る舞って、日本の文化について知ってもらいつつ気分を盛り上げるという趣旨だ。レストランの外にはポスターが、店内には衣装が飾られ、食事開始前には真田広之による短い挨拶もあった。

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