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新日本プロレスの「闘う広告塔」棚橋新社長の胸中 猪木、坂口、藤波に続く「レスラー兼社長」が語ること

東洋経済オンライン / 2024年2月28日 11時54分

――プロレスではなく、個人に興味を持って、会場に足を運んでもらうことが大事だと。

新日本の大会では、例えば第1試合から若くて生きのいい選手が出て、そのあとジュニアヘビー級の華やかな動きの試合があって、さらに後半、メインイベントに進んでいくにつれてスター選手が次々と出てきます。誰かが入り口となって、試合会場に一度来てさえいただければ、プロレスを好きになってもらう自信はあります。

4人目のレスラー出身社長として

――今後団体として、どのような施策でプロレス会場に行くきっかけ作りをしていきますか。

選手の露出をもっと増やしていきたいですね。例えば僕だったら、クイズ番組に呼んでもらったり、真壁刀義さんがスイーツの情報番組に出たりとか。本間朋晃選手もガサガサ声を武器に、バラエティー番組に出たりとか。知名度を上げるにはプロレスラーが地上波に出ることがとても大事なので、そこから興味を持ってもらうのがまず第一。そして、『NJPW WORLD(ニュージャパンワールド)』という動画配信サービスや団体や選手個人のYouTubeチャンネルを見ていただいて、プロレスを好きになってもらえるように誘導していきたいですね。

――新日本でレスラー出身の社長はアントニオ猪木さん、坂口征二さん、藤波辰爾さんに続いて、棚橋さんで4人目です。これまでのレスラー出身社長にはどのような印象を持たれていますか?

創業者で初代社長の猪木さんは圧倒的な統率力があって、側近に新間寿さん(元営業本部長)や倍賞鉄夫さん(元猪木事務所社長)がいらっしゃって、年間250試合とか、興行数が今より多い中でも、新日本をうまく運営していた印象があります。

坂口さんは歴代レスラー出身社長の中でも、団体内外の信頼が厚かったと聞きます。坂口さんの時代から東京ドーム大会がスタートして、大規模な興行なので銀行の融資が必要なんですよ。そうした中、坂口さんの人徳もあって銀行さんとの関係性が結べたということも聞きました。

藤波さんはレスラーとして尊敬しています。でも総合格闘技の台頭とかもあってプロレスが過渡期を迎えた厳しい時代で、社長として耐えて受け身を取り続けていたような気がします。

――棚橋さんはどのような経営者を目指しますか?

レスラー兼社長という立場を最大限に活用して、事務方と現場の間に入って統括していきたいです。あと誰よりも早く会社に出社してトイレ掃除ができる社長になりたいですね。

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