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若者に人気の映えないSNS「BeReal」本当の怖さ 授業中やバイト中でもおかまいなしに撮影

東洋経済オンライン / 2024年2月28日 12時10分

「授業中にBeRealの通知音らしきものが教室で鳴って、いろんなところからシャッター音がしていた。教室は広いから先生には聞こえなかったみたいだけど、非常識ですよね」と、ある高校生はため息をつく。

「授業中でも『BeReal撮ろう』とか言われて引いたこともあります。別の子が撮っていたときには、角度的に私も映ってるのに気にしないで投稿していた。だから、通知音が聞こえたら逃げたり、顔を隠して自衛するしかない」

2分以内に撮影しなければならない縛り、授業中でもバレないようにこっそり撮るゲーム性が楽しいようで、声を出さずにこっそり撮るというのはいいほう。中には、生徒が堂々と授業中に撮り始めたことで先生が怒ったという例も多く聞いている。

通知は絶対であり、彼らにとってこの2分は絶対に守らなければならないものだ。撮るためにバッグの中や机の中を撮影する学生もおり、中には「通知が来たから『先生、トイレ!』って立って、こっそり撮った」という学生までいる。

模試中やバイト中でもおかまいなしに撮影

当然、いつも問題なく撮れるとは限らない。中には、明らかに撮るべきではない時間帯に撮影し、問題になった学生もいる。

「クラスの女子が、模試中にBeRealを撮っていて特別指導になった」と、先程の高校生は眉をひそめる。「別の高校では、テスト中に通知音が鳴っていたという話も聞いた。他人に迷惑をかけているのに平気なのかな」。

バイト中にBeRealの撮影をし、問題になった例も少なくない。ある小売店では、アルバイト従業員が接客中に客の前でスマホで撮影し始めて問題になったそうだ。バックヤードだからと気軽に撮影した中に、名前入りのシフト表が写っていた例もあるという。

職場やバイト等の仕事中には、仕事に専念する義務があるうえ、顧客の個人情報や企業秘密などを写してしまうリスクもある。私的利用は絶対に避けるべきであり、問題になるのは当然だろう。今後、バイトテロなどにつながらないことを願いたい。

着替え中に撮影した例まである。更衣室のような撮影禁止場所で撮影、投稿し、判明したら大きな問題になることは間違いないだろう。

スクショ自体を止めることはできない

「学校で制服で撮っている子も多いし、友達が映り込んでいても気にしない子も多い。リアルタイムでいる場所がわかるから、リスクがあると思う」と、その高校生は続ける。

慌てて撮った写真に、個人情報が映り込んでいることは少なくないという。「『友達が見るだけならいい』という子もいるけど、スクショしてインスタに投稿する人もいる」。

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