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「将来の目標が定まらない」思い悩む学生の盲点 自分が成し遂げたいことを具体化して考える

東洋経済オンライン / 2024年2月28日 12時30分

とは言え、いつまでも悩んでいても仕方がありませんから、冒頭に申し上げた通り、「夢の具体化」を図っていったほうがよいでしょう。

まったく将来何をしたいのかがわからない、といケースであれば、やるべきことはほかにあるのですが、FKさんの場合はある程度やりたいことの方向性は見えていますから、後は具体化するだけです。

目標をどんどん具体化して考える

例えば「社会を変える」。

素晴らしい目標ですし、学生でありながらそのような志を持てること自体、優秀な証しだと思います。

後はもう一歩進んだ、具体化が必要です。

例えば、の例ですが、「社会を変える」には「社会」という要素と「変える」という要素の2軸に分解できます。

ではその「社会」とは具体的に何を指すのか。どの単位の社会(世界、地域、国、コミュニティー、業界、会社などの特定の集団や組織、または特定の問題、など)を想定するのか。

当然それによって目指すべき手段としての職業や、自分の立ち位置は変わります。

そして「変える」。

これも、具体的な社会問題、または特定の問題に関する変化を狙うのか、何をもって変化とするのか、そのアプローチは?など、考えることはさまざまあります。

この2軸、「社会と変化」をより具体化したうえで、ではその実現のための手段として、どのような職業や関わり方があり、その中で自分は何を選択するべきか、を考えたほうがよいでしょう。

そしてもう1つ。

弁護士について「思ったとおりの成績が出せなければ、望み通りの事務所には就職できない可能性もある」とFKさんは書かれていますが、これはどの職業に関してもそうです。

例えばFKさんはコンサルと弁護士の2択で現在は悩まれています(なお、ここではなんのコンサルなのかが不明のため、以下はいわゆる「戦略コンサル」という前提で書きます)。

当然認識されているように、弁護士も非常に競争の激しい職業ですし、ライバルも多いですから、成績や成果、結果によって、携わることのできる案件も変わってきます。

一方で戦略コンサルはどうか、というとこれまた状況は一緒です。

ご存じのとおり、人気ファームには非常に多くの学生が職を求めるのに対し、採用数は極端に少ないですから、入り口の段階でも競争は熾烈です。

仮にいったん職を得たとしても、ファーム内でのアップオアアウト(昇進できるか、できずに退職せざるをえないか)や成績などによって携わる案件のスケールや内容が異なってくることに加え、どのファームに入るのか、転職を考えるかどうか、など、諸々仕事内容や待遇、成長性や将来性も変わってきます。

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