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「不適切にも」とブラッシュアップライフの共通点 命を守るために、過去を変える物語になるか?

東洋経済オンライン / 2024年2月28日 12時0分

(左)『不適切にもほどがある!』公式サイトより引用(右)『ブラッシュアップライフ』公式インスタより引用

冬ドラマNo.1の話題を集めている、TBS金曜ドラマ『不適切にもほどがある!』が、第5話で大きな転換点を迎えた。

【写真】『不適切にもほどがある!』ゆずる(古田新太)と市郎(阿部サダヲ)が対面をはたす

第4話までは昭和と令和それぞれの社会を相対的に風刺しつつ、クドカン節全開のコミカルな昭和小ネタで勢いよく突っ走ってきたが(過去記事:「不適切にもほどがある!」世代で生じる"温度差")、第5話では一転。そのタイトルにつながらないシリアスなストーリー展開となった。

※以下、1~5話のネタバレがあります。ご注意ください。

タイトルを地で行った第1話〜第4話

これまではまさに、タイトルを地で行くストーリーだった。

第1話では、令和にタイムリープした昭和のおじさん・小川市郎(阿部サダヲ)が、職場での男性から後輩女性への「がんばれ」などの声がけをパワハラ、セクハラと捉える会社の過剰なコンプライアンスに、昭和人の熱い仕事意識をぶつけた。

第2話も舞台は令和社会。テレビ局で働くシングルマザーの犬島渚(仲里依紗)が育児も仕事も1人で抱えて奔走するなか、働き方改革を唱える職場で、市郎は同調圧力により自分で働き方を決められない矛盾をつきつける。

第3話は昭和と令和のテレビ局のバラエティ収録現場を舞台に、昭和のお色気バラエティの自由奔放なセクハラぶりと、令和の情報番組の過度なコンプラに発言が縛られる不自由さが対照的に描かれた。

この第3話で市郎は、昭和のお色気バラエティのセクシー路線に「女性はみんな自分の娘だと思え。娘に言えないことは言うな。できないことはするな」と唱え、それは令和のセクハラに対しても向けられていた。

第4話では、令和でスマホを持った市郎がSNSにハマる姿から、SNS依存の滑稽さと、おじさんが陥りがちな勘違いを客観的に見せた。

そんな第4話のラストで投げかけられたのが、第5話への不穏なフリだ。

渚は市郎に会わせたい人がいると話し、父・犬島ゆずる(古田新太)を紹介するが、ゆずるは市郎を「おとうさん」と呼ぶ。

渚は以前、母は阪神・淡路大震災の年に亡くなったと話していた。もしゆずるの義理の父が市郎であれば、市郎の娘・純子(河合優実)はすでに亡くなっていることを示しているため、SNSを騒然とさせた。

物語のトーンが変わった第5話

そして2月23日に放送された第5話では、その予想どおりの展開となった。ただ、純子だけでなく、市郎も一緒に亡くなっていたのだ(詳細についてはっきりとは語られていない)。

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