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推薦入試が5割で「一般入試枠が減少」へのギモン 何歳からでも大学で学べる機会が減る危機

東洋経済オンライン / 2024年2月29日 11時0分

教員免許の資格も取れたし、早稲田大学でできた結びつきによって教育の仕事につながる機会をもらえたし、一生ものの仲間にも会えた。

学歴社会が終わったと思われる現代でもまだまだ、学歴の効用や、大学に行くメリットはとても大きいと感じる。大学は「若者」が就職活動のためだけに行く就活予備校ではなく、学びと出会いで人生を豊かにする場所なのだ。

だからこそ、推薦入試が増えることで、一般入試でしか救われない層の受け入れが減ってしまう現実は、自分にとってはとてもつらいことなのだ。

私が今、幸せな人生を今送れているのも、すべては一般入試で合格したからである。

年齢重ねた人が人生をやり直す制度

格差を是正する手段としての「推薦」は、現在、かつての一般入試経験者が思うよりも機能してきているのかもしれない。

それでも、一般入試は情報のない環境にいる人間や、年齢を重ねた人間が人生をやり直すために必要な制度だ。

筆者のように、20歳以降に大学に入る人、入り直す人が人生を挽回するために、何歳になっても大学に入って学ぶことが普通にできる世の中であり続けるために、誰でも受験資格を得られ、過去問さえ入手すれば対策ができる、人生一発逆転の手段としての「一般入試」の火を、消してはならないと思う。

濱井 正吾:教育系ライター

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